2012年 2月19日〜25日
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2012/02/19 (Sun) 銚子の魚定食
東庄町に行ったついでに、おいしい魚を昼に食べたいと思い、銚子に寄りました。
当てはなかったので、ネットで探した漁港のすぐ近くの 「久六」に。
金目鯛とマグロの評判の店で週末には外まで並ぶ人気の店らしい。
マグロの唐揚、マグロカツ、刺身を堪能し(ご飯もおかわり)、
平日の遅い時間だったおかげで、女将が、しばし話し相手になってくれました。
「イチゴ始めるの?磯山さんに行ったの。あそこはきれいでしょ。が
アイベリー(品種)人気ね。水耕栽培よね。」
「えーっ。詳しいですね。」と驚くと
「貧乏ひまなしだから、行ったことはないの。ぜーんぶ、お客さんの受け売りよ!」
(個人事業主は、みんなプロだ by 元サラリーマン)
2012/02/20 (Mon) カイヅカイブキ
畑の端に20数本のカイヅカイブキが生えていました。
20年以上経つ、そのイブキは2mを越え、幹は20pの太さ。
可哀そうですが、農作物との相性が良くないので、全て抜いてもらいました。
文字通り、根こそぎ。
そこまではいいのですが、問題はその処分。
途方に暮れていたら、地主の三郎さんが、従兄と息子の手を借りて、
アッという間に(何と!半日で)
チェーンソーで細断し、燃やしてしまいました。
火は、この時期の乾燥と具合のいい風で順調に燃え、2mの距離でも熱い。
でも、60歳を超える三郎さんは、その火の至近距離で
「熱くていられねー」と顔をゆがめながら、燃えかけの木をくべて笑っています。
「こういうことは、子供のころからやってるからね」
うまく組み替えた木が燃えていくと、さらに
「いい調子、いい調子」と喜ぶ。
火は3時過ぎには、この通り。 お見事。
(男には、いくつになっても遊び心がいるものだ by農園主)
2012/02/21 (Tue) 正夢
義母から嫁さん宛に来たメール。
今年末のポレポレ農園の開園時を想像したようです。
子供の頃に、明け方に見る夢は、正夢と言われておりました。
さーてと ビニールハウスの中は、真っ赤な大粒の苺が鈴なり
リカちゃん(嫁さん)は、接客に てんてこ舞いー
お母さんは側で ウロウロ〜
目が覚めたら7時でした
無理して風邪を引かない様にね
心配と期待がこもった温かいメールでした。
ところで、自分が登場していないけど。。。
夢の中でもサボッているのか。
(そこは正夢にならないようにしよう BY 農園主)
2012/02/22 (Wed) コンビニの法則
田舎の県道を走っていると、コンビニ や ガソリンスタンドが、田んぼの中に
よく建っているかと思います。
あれは、農地を耕作以外に使っていますので、県の許可が必要。(転用許可)
この手続きに詳しい方と雑談していたら、
「コンビニ店が、必死になって探す場所は、下り方面の道路左側で、角地。」
と言っていました。
なぜかと言うと
角地は、転用許可が出やすい。行政は転用が虫食いに広がるのをいやがるので
端っこなら認めやすいということです。
そして、下り方面の左側の意味は、
「観光客は出かけながら買い物する量の方が、帰り(上り)よりも多い、ということ。」
だそうです。
なるほどですね。
(何事にも、法則やパターンがある。ポレポレ農園は右側の真ん中だが。。。 BY 農園主)
2012/02/23 (Thu) 羅針盤
「まことに、素晴らしい」
これは、この房総辺りで使う表現で、「まこと」は、「とても」や「大変」の
最上級という意味合いのようです。
公家調の響きがあり、気に入っているのですが、なかなか使う機会がない。
昨年暮れ、銀座で個展が開かれました。嫁さんの中学時代の友人で、売り出し中の書道家。
彼女の作品と合わせて、陶芸家の父親の作品も展示され、当日は、非売品の作品にもかかわらず
外国人が購入を頼み込む姿も。
わかります。
私も、一目惚れした一人ですから。
その後、無理を承知で、「ポレポレ農園」の題字を書いてほしい、とお願いしたところ、
快諾。それだけでなく「苺」という字にも興味があるので、書いてみたいとの返事。
「苺」は刻字(木彫り)になるそうです。そういう才能もある人。
その原案が昨夜、届きました。
そうです。
「まことに素晴らしい」のです。
彼女の字を見ていると、
農園主として歩むべき方向、ポレポレ農園のあるべき姿が
示されているように感じます。
それは、字であり、絵であると同時に、羅針盤になるのです。
(早くみなさんにお見せしたい by 農園主)
2012/02/24 (Fri) 名文は書けない農園主の文章講座
昨日のサンケイ新聞に掲載された記事をご紹介。(こちらが原文)
作者は、高校時代の同級生。
現在は、自分のエッセイ教室を開く彼女の文書力、構成力は流石です。
ポレポレ農園のHPでは指導を仰いでいるので、
我家では、マーコ先生 と呼ばれています。
「グッドタイミング」
東日本大震災のあった夕方、「車で都内に迎えにきて」と夫がメールをしてきた。
一人ならば歩いてでも帰るはずだが、一緒の上司が足を痛め歩けなくなったとのこと。
十四階の我が家はひどく揺れ、部屋の中はまだ散乱状態。
たびたび揺れるなか、父と息子を置いての外出は勇気が必要だった。
結局大渋滞にはまり、往復一時間のはずが九時間の長丁場。
帰りついたときには、時計は午前三時を指していた。
震災以来、自転車通勤が増えているらしい。
会社に置くことをずっと提案しているが、夫はノラリクラリ。
結局対策を練らないままじきに一年がたつ。
そんな我が家に年賀はがきのくじが当たった。
二等六桁の番号がピッタリと合い、何度も見比べた。郵便局のパンフレットには、
空気清浄器、デジタルカメラ、ゲーム機、旅行とあり、最後になんと、
折りたたみ自転車が!
出番がないことを願うが、「四年以内に七十%の確率」というニュースが
頭から離れない日々である。
弟子なりに解説しますと(マーコ先生には10年早いと言われるでしょうが)
この文書では、くじが当たった!という彼女の「特殊」な経験が、
震災に対する混乱と備えという「普遍」的テーマに広がることで、
我々読者の共感を呼び、ぐいぐい惹きつけています。
カメラのズームが動くような感覚ですね。
ちなみに、彼女は話も上手く、つい、引き込まれます。
我家に、やずやのにんにく卵黄があるのはそのため。
彼女にかかれば、にんにく卵黄の「普遍化」も、たやすいのでした。
(ポレポレ農園もお願いしたい by 農園主)
2012/02/25 (Sat) ゾウの絵
4才の子ゾウが、大人のゾウの横顔 を描いた絵を手に入れました。
もちろん鼻で持った筆で描かれたものです。我々の目の前で。
入手経路は、市原ぞうの国。
映画化された「星になった少年」(原作 坂本小百合)の舞台になった動物園。
ここでは、タイ王国からきた10人のゾウ使いが毎日ショーをやっている。
この動物園で、生まれ育った子ゾウ「ゆめ花」が絵を描くのも、その1つです。
訓練して描けるようになるそうですが、ゾウにも絵心の有無があり、ゆめ花の場合は
特に、この遊びが好きらしい。
ショーの終了後、
55×75pのこの絵が、3500円で売っていると聞いて、すぐに「買いっ!」と
叫んでしまいました。
おまけに画用紙は、ゾウのウンチからの再生紙というのも、何か価値がありそうなんて。
帰宅後、原作者であり、園長である坂本さんの本を読み返すと、
夢半ばで世を去った息子さんの言葉が、冒頭で紹介されていました。
「日本にいるゾウたちは、人間の勝手で連れてこられたのに、結局、コンクリートの
狭いゾウ舎で孤独に死んでいくんだ。いつか、僕はそんなゾウたちに、幸せな余生を送って
もらえるような楽園をつくりたいんだ」
同じ千葉県内にある「勝浦ぞうの楽園」は、坂本さんがその夢を、実現したものだったのです。
自分の貧困な発想が、ウンチよりも小さいものに感じて。。。情けなくなりましたが、
絵は一層、気に入りました。
額に入れてポレポレ農園の受付ハウスに飾るつもりです。
(絵は臭わないから大丈夫、やっぱり貧困か by 農園主)
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