[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2012年 4月1日〜7日

2012/04/01(Sun) お披露目

皆様に気に入っていただけるか、甚だ心配ではありますが、
本日、晴れて、ポレポレ農園のロゴマークを
お披露目させていただく運びと、相成りし候。
何卒、末永いご贔屓のほど、
一重にお願い申し上げる次第でございまする。

ポレポレ農園のロゴ

(自信作 by 菊池邑僊先生&農園一同)

2012/04/02(Mon) 夢

トラクターの往来が、にわかに増えてきた。
田んぼ仕事が、活気づいてきたのだ。

田おこしをする人。
乾いた田んぼを掘り起こし、施肥。水が漏れないように
見事な土手を作る。
水を入れ始め、代かきに備える人。
田んぼを平らにする田植えの準備である。

「始まるね。忙しくてかなわないよ。
イチゴも頑張りな。」

まんざらでもない顔をして、トラクターから声を
かけてくれる。

自分で食べる米は、自分で作ってみたいと思っているのだが、
イチゴの育苗時期と米作りは、重なることから
師匠には、止められている。

将来の夢である。

( いつか、トラクターを乗り回したい by 農園主 )

2012/04/03(Tue) お天気オジサン

朝一番で、作りかけの育苗用ハウスに、
師匠は補強を入れる。パイプを数本、応急的に手当てする。
午後からの風に備えてである。
「風速30mになるかも」と言っていた。

気象庁の予報用語では、
「強い風」は、風速15m〜20m/秒
「非常に強い風」は、風速20m〜30m/秒
それ以上の風は、「猛烈な風」になる。
師匠はこのことを言っている。

25mを超える風の影響を、
人は立っていられない、樹木は根こそぎ倒れ始める、
と気象庁では定義している。

準備と積極的避難が大事。

( 農家はみんな お天気オジサン by 農園主 )

2012/04/04(Wed) 入学式

昨日の春の嵐の中、姪は大学の入学式であった。

東京大学が、秋入学に積極的であるらしい。
(姪の大学ではない。薦めたがなぜか固辞?)
学内で5年後の移行を視野に報告書をまとめている。近い将来である。
目的は、欧米の9月入学に合わせることで、
「学生の海外留学を促したり、優秀な留学生を集めたりする」こと。
どのような人材育成を目指すかについては、
「地球規模の課題解決のため、リーダーシップを発揮できるリーダーとなるべき人材」とある。
ウルトラマンを養成するような意気込みで、それはいい。
しかし、大学が9月入学になれば、
小学校から高校まで全ての学校が、それに合わせることになる。
一大事である。

4月入学(国立大学)は1920年からなので100年経っていない。
それ以前は、学校制度や先生方を訪米から輸入しているので、9月入学だった。
陸軍が、人材獲得のために入隊を9月から4月に早めたのが4月入学に移行した
きっかけとも言われる。

経緯を含め、ここで、どちらがいいか結論を出す横柄さは持ち合わせていない。
ただ、4月の日本は、季節が爽やかだ。
欧米の9月も初秋で、いい季節。しかし、日本では残暑、真っ只中。
せっかくの衣装が、汗だくになる。

昨日、嵐になってしまったのは不運だが、これから始まる新学期は
爽やかであることは間違いない。

( 海外が4月入学にすればいいのに by 農園主 )

2012/04/05(Thu) 熱湯

昔の風呂は、湯加減を見てから入るのが常識だった。
今や温度設定ができる風呂が多い。黙っていてもいい塩梅(あんばい)になる。
君津に移住後、温度調節がうまく働かない。
しばしば、ひとり裸で 「熱いじゃねーか、バカヤロー」 となる。

イチゴの水遣りも加減を見なくてはいけない。
特に、これから夏場にかけては、ホースに溜まった水が熱くなり、
熱湯に近くなることもある。イチゴにかければ、根がやけどする。
「熱いじゃねーか、バカヤロー」 となる。

師匠は、水遣りの前に、ホースから出る水の加減を
手で確認してからイチゴにかける。習慣である。
最初は手を洗っているのかと思っていた。きれい好きだなぁと勘違いしていた。

ホースに溜まった水が流れてしまえば、後は井戸水になる。
井戸水は、1年中を通して水温が15℃前後に一定している。
常にいい塩梅なのである。
ポレポレ農園も井戸水を利用する。

( 熱湯シャワーはかなわない by 農園主 )

2012/04/06(Fri) 開幕

メジャーリーグが開幕だ。
我らがダルビッシュは、日本野球の実力をみせつけてくれるに
違いない。

ポレポレ農園では、ハウス第一号の建設が始まった。
まずは、育苗用の1棟から。
本圃のハウスを含めた本格工事は6月以降の予定。
オールスター戦前かな。

育苗用ハウスを、なぜ本圃ハウスと分けて建てるのか?
イチゴの苗は、親苗からランナーと呼ばれるツル状の茎を
通じて子苗を増やしていく。ランナーは養水分の補給の役目をする。
さらに、子苗から次のランナーを通じて孫苗ができる。
こうして、苗を増やし、育てるために育苗ハウスを使うことになる。

この後、9月にはこの苗(そのころには立派な株)を
本圃ハウスに定植し、収穫態勢になる。

今回のハウスでは、定植株数12.000株の半分を育てる予定だ。
残りは師匠のハウスで養成される。
実力の差は、3Aとメジャー以上だが、
師匠に恥をかかせないピッチングをしなければいけない。

( プレイボール!なのだ by 農園主 )

2012/04/07(Sat) いざ。

赤瀬川原平著 「仙人の桜 俗人の桜」から

日本は桜の国だ。春になると南から桜前線が攻め込んでくる。
そうすると、もう日本中が大変なのだ。
さあ、攻めてきたというので、
みんな弁当を作り、ゴザを用意し、今はビニールだが、
酒はもちろん買い込んで、仲間と連絡しあい、集結地点を確認する。
会社や団体ごと動くこともあり、その場合はまず若い斥侯が、
密かに集結地点を偵察に行き、あらかじめビニールシートを仕掛ける。
そうやって敵を防いでおいて、そこへ本陣が出陣していく。
うかうかしておれないのである。敵は何かというとわからない。
敵の正体はわからないまま、とにかくみんな桜の下へ出陣して行く。

( 呑むぞ by 農園主 )