[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2012年 4月29日〜5月5日

2012/04/29(Sun) DIY

ポレポレ農園の受付ハウスには、休憩スペースがあるといい。
のんびりとくつろげる、気持ちのいい空間があるといい。
経営会議(夕飯)では、そのための施策がしばしば議論される。
この日は、床材がテーマ。
「薄いシートだけではなくて、歩きやすい素材を部分的にでも敷けないかな?」

農地法、その他の関係法の制約で基礎(コンクリート)は打てない。
行きつけのホームセンターで、再生利用のゴム製のタイルを見つける。
しかし、臭いは?ゴムくさいイチゴ園では困る。
DIYが得意な方のブログで同様の商品の情報を発見。(はくとポコさんのDIY記事
ぶしつけな問い合わせにも丁寧な回答をいただく。
「使用後の目立った劣化はなく丈夫、臭いは当初あるが、さほど気にならなくなりますよ」

ならば、育苗ハウス1号にまずは、2枚だけ置いてみることにした。

ラバータイル

はくとポコさん、ありがとう。

( ものは試し by 農園主 )

2012/04/30(Mon) ようこそ

師匠のハウスから、ポレポレ農園の育苗ハウス1号に
親苗たちを迎える日が来た。
やよいひめ、かなみひめの2品種である。
べにほっぺ、あきひめの2品種は、
引き続き師匠のハウスでお世話になる。

引越し初日のイチゴたちは、気持ち良さそうに見えたので、
これまでの準備は及第点をもらえたようだ。

さぁ、子苗をたくさん増やしていこう。 

親苗の引っ越し

( 頼むぞ、世話は惜しまないから by 農園主 )

2012/05/01(Tue) ジャムだぜ

朝霞のチャリティープロレスのチラシ

ジャムの試作品が届いた。
いちご、マーマレード、パイナップル。味は確かにいい。
なぜか、このチラシに包まれてきた。
ジャムおじさん? いや?
ジャムおばさん? うん?
ともかく、ポレポレ農園のジャム講師は、朝霞からやってくるのだ。
その名は、リミ・ママ

( リングネームではない by 農園主 )

リミ・ママのことを知りたい方は ブログ 「私流すてき空間」 をご覧ください。

2012/05/02(Wed) 黄緑色

色の見え方は、人種によって異なるそうだ。
色弱の差が理由のひとつだが、何よりも、
色を表す言葉がないと、脳は識別できないことになっている。

アフリカのある部族は、黄緑色の濃淡を何種類にも見分けることができる。
我々には、完全に同じ色にしか見えないのに。
言葉の威力。

イチゴの新葉は、まさに黄緑色をしている。
観察しながら、もどかしさを感じることが時々ある。
羨ましい。。。
しかし、アフリカのこの部族は、黄緑色と水色の区別はつかないそうだ。

( どっちがいいやら by 農園主 )

2012/05/03(Thu) 2年前の今日

GWの休みを利用して、大分県の竹田市と日田市に出かけている。
目的は農家訪問である。
当時通っていた東京就農準備校にお願いし、元サラリーマンの農家を紹介してもらったのだ。
ピーマン農家の訪問メモを読み返してみた。

外資系メーカーを60歳で退職され、横須賀から地の利のない大分県に移住。
農地と家が隣接した「優良物件」をネットで5年間探し続け、
見つけたのが大分県竹田市だった。
家の目の前が田畑である好条件に一目ぼれしたらしい。

作目の決め方もおもしろい。
トマト農家で研修を受けたのだが、収穫時のトマトの重量に懲りて、
運搬が軽いピーマンに決めたというのだ。
「おれは、軽い人間だから」と笑って話していた。

生産は順調、それどころか2年目には地域では一番の出荷高になる。
農家の仕事は工夫次第と力説する。
しかし、無理がたたって、車の事故を起こしてしまったという。
幸い大ケガには至らなかったが、原因は居眠り運転だった。
「サラリーマンのサガかな」
やり方を反省し、栽培面積を半減させた。
「マイペースを心掛けているよ」

君津でイチゴ農園の準備をしていることを先日報告したら、
「楽しみだね。」
「でも、オーバーペースは禁物ね。」

( マラソンのペース配分が苦手である by 農園主 )

2012/05/04(Fri) 2年前の今日 その2

大分県中津江村の椎茸農家を訪問させていただいた。
県の品評会では当時10年間連続の受賞(その後も継続中)している方。
その時の訪問メモから。

35歳、10年目の彼は、昔大阪でホテルの調理師をしていた。
田舎暮らしにあこがれて、とにかく僻地であればあるほどいいと選んだのが中津江村。
菌床椎茸は、大分県の就農見学会に参加した時に勧められて始めた。
研究熱心な職人気質で、受賞は当然の結果と納得させられる熱い農家。
でも、いいことばかりではないという。
「苦しい時に協力できる人の存在は大事。それは、カミさんですね」
ニュージーランド自転車旅行中に知り合った奥さんには絶大な信頼を置く。
農業の厳しさを教えてくれた彼の言葉は印象的だった。

「農業すると魂が出てくる、そのぶつかり合いですよ。カミさんとも」

( すさまじい by 農園主 )

2012/05/05(Sat) 五平

鴨川市の海辺にある旅館である。
義父が若いころから懇意にしているのが縁で、
ご主人には結婚式に出席いただいた経緯がある。
今回の訪問は、それ以来の再会になった。

俳優の若林豪に昔から似ているダンディなご主人は、86歳になるという。
驚くほど若々しい。それだけではない。にじみ出るやさしいオーラがある。
相手に安心感を与える不思議な雰囲気を持っておられるのだ。
この旅館の魅力のひとつである。

そして、女将さん。もてなしの達人である。
明るく笑いながら、ポレポレ農園のアドバイスをしてくれた。

「お客さんには、どれだけのもてなしをできるかよ。
とにかく、全神経を集中して観察するの。」
「お客さん同士のお互いの呼び方から、話の内容、声色、靴も」
「自分の神経がおかしくなる位よ」

昔からの馴染み客が訪れ、皆が自分の家のように振舞う。
この自然さは、二人の人柄と努力に裏打ちされたもの。
それが「五平」なのである。

( 見習いたい by 農園主 )