[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2012年 5月6日〜5月12日

2012/05/06(Sun) カニ殻

カニ殻菌体有機資材。

カニ殻

親苗に与える有機肥料である。
カニ殻は、さすがに粉末になっいる。
そこに酵母菌、放線菌、拮抗糸状菌が含まれ、根圏の微生物を活性化する。
根はりを促進する効果がある。

さらに、イチゴ栽培ではこの菌たちに病原菌の撃退をも期待する。
育苗時期には、タンソ病が大敵。
クラウン(根元)を黒く腐らせ、枯死させる。
伝染力が強いため、苗が全滅することもある恐ろしい病気である。

このカニ殻に含まれる菌は、病原菌を捕獲する。
礒の臭いがきついが、がまん、がまん。

( ハウス内は海の家のよう by 農園主 )

2012/05/07(Mon) お土産を買う理由

お金を使うときは、
それに見合った価値があるかどうか、考えるもの。
それでも、
「普通の人が、太っ腹になるときがある。」
「これは、野球観戦、観光旅行など楽しいときに、金払いが急によくなるときである。」
( 徳田賢二著 「おまけより割引してほしい」 )

時間を使うことに対しては、その分の「費用」を無意識に計算するものだそうだが、
楽しい時間に対しては、「費用ではなく、価値として感じる」という。
すでに得している感があるから、追加出費は、気にしない。

遊びに行った先で、何か買いたくなるときは、こういう心理だったのだ。
GWでお土産を買い込んだ人は、散財したのではなく、連休を楽しんだということ。

( 買ったのはアジの干物と豆腐だけど by 農園主 )

2012/05/08(Tue) 税金払いたい

米国でのデモ報道。
税金の不平等、金持ち優遇への不満があるらしい。
米国の所得税率は、年収が約135万円以下で10%、3000万円以上で35%だそうだ。
日本の5%、40%に比べて確かに傾斜は緩やかなようである。
しかし、不満の元凶は、その使われ方にあるはず。
もし、支払い分のリターンを皆が実感できれば、不平等感や不満もない。
正直、サラリーマン時代は、いやおうなしで給料から徴収され続け、
ただ指をくわえてその「ピンハネ」を許容してきた、と思っていた。

ところが、ポレポレ農園の準備を始めてから、事情は変わった。
多くの行政機関に仕事を手伝ってもらうようになり、「公僕」の存在に感謝するばかりだ。
これまで、黙ってピンハネされてきて、良かったと真面目に思うのである。
これからも、払いたい心境になっている自分がこわい。

( 黒字にならないと払えないが by 模範的国民 )

2012/05/09(Wed) 赤とんぼとアブラムシ

アブラムシが親苗に出た。
ルーペでよく見れば格好はズングリである。
消毒しながら、昔、流行った「あのねのね」の歌を口ずさむ。
♪赤とんぼ 赤とんぼの 羽根を取ったら アブラムシ
アブラムシ アブラムシの 足を取ったら 柿の種♪
最後の「柿の種」が気に入っていた。子供の頃は歌詞を納得していたものだが、
羽を取っても、実はアブラムシには似ていない。

さらに、新たな事実を知った。
この虫は繁殖に驚く方法を使っている。
寄生する葉の面積は限られているので、混みあってくると、
親は羽根のついた仔を生み、他の葉へ飛び立たせている。
繁殖の秘訣はここにある。

そうなると、歌詞はこの点からもおかしくなってくる。
羽を取ろうが、取るまいが、そもそも、赤とんぼとアブラムシは
同じでなければいけないことになるからだ。

( 羽を取ったら唐辛子、が正解 by 農園主 )

2012/05/10(Thu) アブラムシと菜の花

昨日の経営会議(夕飯)での議題は、
「ポレポレ農園の菜の花畑の見直しについて」であった。

未来予想図(HPのトップ参照)では、ハウスの周りに菜の花畑をつくり、
来園者に楽しんでもらうことにしている。
しかし、これにアブラムシが待ったをかけそうだ。

彼らには、好きな色があった。
黄色、黄緑色、オレンジ色である。
黄色のスポーツカーには虫がつく、というのは伝説ではない。
アブラムシは飛べる(のもいる)ので、上空から色に引き寄せられる。
ハウス内に入り込んで来る事態が予想される。
ちなみに、青・赤・白・濃緑色には無反応。
嫌いな色は、銀色。
畑の周囲にアルミテープを張る農家がいるのは、このためである。
だからと言って、農園中をアルミテープでグルグル巻きにするわけにも
いかない。

「代替案(他の花)ないかな?」
菜の花くらい手がかからず、きれいな花は珍しい。

「うーん。。。」
「ビール、もう一本呑もうか。」

経営方針の決定は先送りされた。
手ごわい相手である。

( 羽を取っちゃうぞ by 農園主 )

2012/05/11(Fri) 電柱工事 1本目

千葉県に竜巻注意報が発表される中での移設工事となった。

電柱工事

この電柱はハウス建設の障害になるという理由で、農地から市有地(道路わき)に
移設してもらったもの。例の「傾いた電柱」(4月27日 電柱 その2) とは異なる。
こちらの工事は、もう少し先になりそうである。

工事開始直後に、天気は豹変。突風、雨になるが、作業は続く。
新しい電柱を刺す。電線をつなぐ。古い電柱を抜く。
やがて、カミナリが不気味に鳴り始めた。
さすがに一時、様子を見るが、作業は2時間ほどで終了。
「次がありますので」
びしょ濡れのまま、電柱部隊は去って行った。

( 突風のような人達だった by 農園主 )

2012/05/12(Sat) ラグビースパイク

高校時代のクラスメートが「トレンドライン」を読んで笑ったという。
「変われば変わるものね。農園主も。」
4月28日付の「ポイ捨て」を読んだ感想だ。
「ゴミの分別もできるようになったのね」

しっかりもので優等生だった彼女が、覚えている当時の出来事。
2年生のときだった。
いつも使っている教室が受験用に使われることになり、
将来の新入生のため、クラスで床をピカピカに掃除をした(らしい)。
それを知らず、ラグビースパイクのまま忘れ物を取りに入った輩がいた。
談笑に盛り上がるクラスメートたちが、息を呑むように、一瞬にして凍りついた。

そんな記憶もあるような。。。

今、彼女の中学生になる息子さんは、ラグビー部に所属しているという。
無事、掃除もできるラガーマンに成長していると聞いた。

( ラガーマンたるもの紳士たれ by 農園主 )