2012年 5月27日〜6月2日
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2012/05/27(Sun) ニンジン その2
昨日のアンテナ職人からの「目標」というテーマに呼応して、
マーコ先生がメッセージをくれた。
私の立場で考えると、目標は常に目の前のハードルを飛び越えること、かな。
まさに「鼻先の人参」。
目の前のことをなんとか飛び続けていると、
いつのまにか遠くへ行けてるときが確かにあります。
小さい話だけど、息子の塾でもよく言われるよ。
「鳥が気流に乗って、魚が海流に乗って、驚くほど長い距離を移動できるように、
《流れ》に乗ることが大切。早稲アカ(早稲田アカデミー)には早稲アカのの流れがある。
早稲アカの波に乗ること。自分勝手な流れからはずれないこと。
辛い局面があっても流れに合わせる。気が付くと驚くほど遠いところまで辿り着いている。
今の自分にできることをやること。
ただただ、できることを精一杯やること」
念仏のように唱えられ息子は辟易してるけど、
明日の漢字テストを満点とりにいくことが大事なんだなーとしみじみ思う毎日。
私たちの日常も《今》の積み重ねだもんね。
でもさ、理想がずっと続かないのも《人間だもの(相田みつを)》よねー。
できるときできないときがあってフツウだと思いまーす。
さらに、このテーマは続きます。
次のメッセージは、「雪見大福が好物だった泣き虫さん」から
みんなオトナだなーと感心。
私には到底マネできないと思うと同時にマネする必要もないか、と思う今日このごろ。
大変なことやイヤなことにあたったら、一切感情を捨てて、何も考えずに淡々とやる。
成長もしないけど、疲労もしない。とにかく楽しいことだけ考える。
なんの応援にもなってないけど、
楽しいことにはこれからのイチゴ狩りも含まれてるので、よろしく頼むよー
( みんないくつになっても、青春なのです by 農園主 )
2012/05/28(Mon) 土入れ開始
土入れを始めた。
親苗からつる状のランナーが伸び始め、この先に子苗ができていく。
1つの親苗から30苗から40苗の子苗を採苗することになる。
ランナーの先の子苗は、マジカルポットに活着させて生育していく。(ランナー受け、という。)
そのための準備として、ポットに先日の 「新潟の土」 を入れるのである。
作業はシンプル。ポットに土を入れればいいだけだ。
今回は2000個、育苗ハウス1号全体では最終的に6000個必要になる。
どうすれば、楽、いや効率的にできるか。
事前に、あれこれ手順をシミュレーションしてみる。
マジカルポットをトレーに並べる。24個入る。
新潟の土(40?)を2トレー分、上からかけ、マジカルポットのすりきり一杯まで土をならす。
(この時、土の密度を高めるため、土をツンツンと押してやることがポイント)
トレーはランナー受けを始めるまでハウス内に積んでおく。
( 赤い板は、米苗用のならし板)
単純作業だからこそ、数センチの差で実際の作業負担は大きく違う。
ポットの並べ方からトレーの置く位置まで改善点はたくさんあった。
次回はもう少し、作業時間が短縮できるはず。
師匠たちは、1日で1万個のポットに土を入れるのである。
( PLAN, DO, SEE 何でも同じ by 農園主 )
2012/05/29(Tue) をかし
我が家に向かう急な上り坂がある。
その入り口に田んぼの用水路が流れている。
そこら辺りで、昨夜からゲンジボタルが光りだした。
「夏は夜。
月の頃はさらなり。闇もなほ。
蛍のおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、
ほのかにうち光りて行くもをかし。」 (枕草子)
蛍の光のメカニズムは興味深い。
発光細胞に内在する酵素、マグネシシウム等と
酸素が化学反応することで発光する。(ホタル百科 から)
光は熱を伴うことが多いが、ホタルの光は決して熱くない。
だから、ホタルの尻は焼けない。
ちなみに、これは「冷光」と呼ばれる。
熱とCO2を排出しない優れもので、全エネルギーの98%を
光エネルギーとして放出することができるという。
( 甘い水は、別に好物ではないらしいぞ by 農園主 )
2012/05/30(Wed) ケンコン?
野田総理が「乾坤一擲」、「一期一会」と四字熟語を連発している。
乾坤一擲(けんこんいってき)、
「運命を賭して、のるかそるかの勝負をすること」(広辞苑)
人生で使える機会は、そう多くはなさそうな言葉であり、
横綱の口上のようで格好いい。
しかし、その真意は伝わりにくい、というか、ピンとこない。
「ガチンコ勝負」と言ってくれれば、もっと皆で応援したろうに。
( 言葉の威力は凄いから by 農園主 )
2012/05/31(Thu) A I
人工知能の略ではない。
君津の市民文化ホールで昨夜、ライブ・コンサートがあった。
ちなみに、来月のこのホールでの公演は、
三輪明宏(講演会)、いっこく堂(腹話術)が予定されている。
我が君津市「市民文化」ホールのラインアップである。
彼女の歌唱力は圧巻。ホイットニー・ヒューストンのカバーも聴かせ、
「ハピネス」で最高潮にまとめてくれた。
その後の漫談が必要だったかどうかは、評価の分かれるところかも知れないが、
エンターテナーであることは確かだ。
エリック・クラプトンは自伝で
「様々な音楽が溢れる中で、本物を見つけることが大事」だと書いていた。
文化に触れながら、そんなことを思い出させてくれた夜だった。
( 軽トラックで会場に来たのは、一人だけ by 農園主 )
2012/06/01(Fri) レンジ・ブレイク
「かなみひめの葉の色が、少し薄いかな」と思っていたところ、
師匠は即座に判断。追肥のアドバイスをもらう。
いっしょに育てている「やよい姫」の方は、葉の色に問題はない。
肥料の与え方は微妙だ。
同じだけ与えても水やりの量次第で、肥料が溶け出すスピードに差が出るため、
肥料効果が切れる時期がずれてくる。
観察眼が大事なのは無論であるが、そこに客観的な数値で補いたい。
何とかならない?
「硝酸イオン・メーター」(堀場製作所)
植物体内に含まれる硝酸イオン濃度が測定できる計器。
肥料の主成分であるチッソ成分(硝酸態窒素)が、体内にどれ位あるかを
測定することで、肥料の吸収度合いを判断する試みである。
測定液は、茎をつぶして体内の水分を採取する。
データでは、イチゴは2000ppmを超えるとチッソ過多で病気になりやすい。
また、低すぎても抵抗性がない。(ppmは100万分の1)
1300ppm程度を上限とし、600〜800ppmのレンジ推移を基本とすることが、
理想と見られる。
測定してみたら、やよい姫はレンジ内にあったが、
かなみひめはレンジの下限を切れていた。
硝酸イオンが少ないということは、やはり肥料不足か。
この試みは、ワークするかも。
次の課題は、追肥の量とイオン濃度の関係。。。
( イチゴが話せれば、世話なし by 農園主 )
2012/06/02(Sat) マサイクロス
ケニアのマサイマラ国立公園へ旅行したことがある。
太陽が昇る前にサファリカーに乗り込み、双眼鏡を片手に野生動物を探す。
サファリで特に人気が高いのは、
ライオン、ヒョウ、チーター、サイ、ゾウ
ビッグファイブと呼ばれる。
遭遇できるかどうかは運次第と言われたが、
「幸運」にも腕のいいドライバーのおかげで、すべてに会えた。
サバンナの景色は、雄大。地平線まで草原が広がる。
また、原住民であるマサイ族のはじけるような笑顔と
身に着けるマサイクロスも魅力である。
マサイ族から教えてもらった言葉が
「ポレポレ(のんびり、ゆっくり行こうぜ)」
サバンナの大地で感じた時間の流れを、少しでも感じてもらえれば・・・
これが、ポレポレ農園の名前の由来である。
最近の経営会議(夕飯)の議題は、
「あのマサイクロスをポレポレ農園の受付ハウス内で使いたい。
受付カウンターの背面に、大きなタペストリーとして使えないものか。」
そこで、神奈川県相模原市にある"BAHATI(バハティ)"を訪ねた。
アフリカ雑貨もあつかうお花屋さん。
センスのよさは、WEBサイトからもわかる。
毎年7月にケニアに雑貨の買い付けの旅に出るとある。
「ポレポレ農園用にマサイクロスを買ってきてもらえないか頼んでみよう」
と片道3時間の道のりをでかけていった。
アフリカンテイストのお花と雑貨が溢れる素敵なお店だ。
出迎えてくれたのは、色違いのカンガカシュクールというドレスが
似合う双子の姉妹。
ケニア旅行での思い出を話すと、最近のケニア・ナイロビ事情は尽きない。
マサイクロス買い付けのお願いも快諾してくれた。
ケニアを知り尽くしたお二人がどんなマサイクロスを
買い付けてきてくれるのか、楽しみである。
BAHATIとは「幸運」という意味。
BAHATIさんと出会えた幸運に感謝。
( 君津に「サバンナの風」を吹かせたい by 農園一同 )
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