2012年 7月15日〜7月22日
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2012/07/15(Sun) 松本ピアノ
君津で1991年まで製造されていたピアノ。
戦前は山葉(ヤマハ)と並ぶメーカーだった。
製造中止後も保存会がかつてのピアノを使った演奏会を定期的に開いている。
今回は80年前のピアノを使ってのコンサートだった。
「指に吸い付くような鍵盤。音の伸びはなくなっているが、音色はとてもいい。」
奏者が演奏後に感想を話されていた。
まことに素晴らしい空間で、その心地よさから眠気に誘われるのだが、
偶然に最前列に座れたところに、これまた偶然にテレビ局の取材が入っていた。
寝ている人がいては映像的に絵にならないだろうと気を使ったが、
居眠りから何度か必死に起死回生する観客が映ってしまっただろうと反省している。
フジテレビ「千葉の贈り物」9月23日8:55〜9:00 放映予定だそうだ。
( 次の公演はイチゴ農園で、とアンケートには書いてきた by 農園主 )
2012/07/16(Mon) 間近
早朝の雲は、低く早く流れていたが、昼前に景色は変わった。
梅雨明けは間近だ。蝉も頼りなげだが、鳴き始めている。
ポレポレ農園から望む三舟山の麓では、稲が大きくなってきた。
「田んぼで稼いだ札(お金)はね、机の上で稼いだ札と色を変えるべきなんだよ。
使える価値を3倍にするとかね。」
立川談志師匠は、こういう極端なことを言うから嫌われる。
しかし、続けてこうも言っていた。
「どんな豪邸に住もうとも、自前の田んぼを持つ贅沢にはかなわない。」
( 豪邸も田んぼも当分、先だな by 農園主 )
2012/07/17(Tue) かなみひめ
暑くなってくるに連れて、子苗の数が、ぐっと増えた。
この連休中に「かなみひめ」は、予定数の2000株に到達。
親苗の役割は終わり、親とつながるランナーは今週末にも切り離す。
つながっているのは子苗同士のランナーだけとなり、
太郎苗を中心に兄弟だけで生きていく。
そして、お盆前には全てのランナーを切り離し、それぞれが独立する。
その準備期間に入ったのである。
「かなみひめ」は育てるのが難しい品種とされる。
味は確かにいい。「紅ほっぺ」とはまた違うコクと甘みがある。
しかし、珍しい品種となっているのは、そこに理由がある。
アブラムシ、ハダニ、うどんこ病、肥料、水加減。手を焼いているのは事実。
それでもここに来て、ようやく親苗の状態がいい感じになってきたが、、、。
子苗に世代交代である。
ランナーの切り離し前には液肥の葉面散布をする。
「親からの栄養補給がなくなるので、子苗たちはショックを受ける。
それを和らげるためにお土産を持たせてやるようなもの」
師匠はそう説明する。
親苗に代わって餞別をおくるのである。
好物がいい。
( 師匠からいただいた北海道土産はバターサンド by 農園主 )
2012/07/18(Wed) スパイダーマン
ハウスの天井に内張りカーテンを張る。
冬場の暖房効率を上げるためである。
高さ3.5mのハウスの天井より1m低い地点を頂上に
ハウスの谷1.8mまで山なりにカーテンを張るのである。
カーテンは、開けると頂上からそれぞれの谷に降りる。
カーテンの開閉は自動。タイマーで動く仕掛けだ。
設置作業が始まった。
滑車にワイヤーが張り巡らされている様子は、クモの巣のようだ。
カーテン職人は千葉県の佐倉市から来た新部隊4人。
「やっぱり、ガリガリ君ですよね」
差し入れたアイスを汗だくになりながら頬張る。
省エネを考えれば、カーテンの設置コストと労力を議論する余地は
地球人としてはない。
( 梨味よりソーダ味 by 農園主 )
2012/07/19(Thu) やよいひめ
「やよいひめ」は名前の通り、春先の味がいい。
実は固め。トロピカルな感じ、と女性には人気だ。
性格は我慢強い。水不足にもじっと耐えるタイプである。
しかも病気に強いから育てやすい。
じゃじゃ馬娘の「かなみひめ」とはずいぶん違う。
その「かなみひめ」に続き、こちらも子苗の株数が揃った。
それぞれの個性は、味に反映されて出てくるはず。
そのための育苗期間である。
( 好みは食べる人が決めるもの by 農園主 )
2012/07/20(Fri) 親苗をはさむ
ハサミで切ることを「はさむ(鋏む)」と言う。
この辺りではよく使う言い回しである。少なくとも師匠の家ではそう言う。
勉強中だった昨年、「親苗をはさむよ」と言われ、「はて?」と思ったのが懐かしい。
本日、ポレポレ農園では子苗とつながる親苗のランナーを全て、はさんだ。
親苗がいなくなった後がこの空間である。
これからは、子苗たちだけで生きていく。
そのために、この空間は様々な効用を生む。
日当たり、通気、灌水の条件が全て良くなるのである。
( 親苗の置き土産 by 農園主 )
2012/07/21(Sat) 新婚旅行
内張りカーテンが仕上がった。
結婚式場を連想したのは、古い友人から結婚の知らせを
聞いたせいかも知れない。
大学時代、この友人とは半同棲の間柄だった。。。
彼の下宿先に勝手に押しかけていたというのが正確か。
それ以来の付き合いになるから、兄弟が結婚するような感慨がある。
農園で結婚式とはいかないが、相手の方を連れて君津に来ると言う。
( 新婚旅行が君津とは乙なことをする by 農園主 )
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