[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2012年 8月5日〜8月11日

2012/08/05(Sun) スズメ

ハウス内に、雀が3羽まぎれ込んでいた。
普段は見かけないのに、最近増えたのには理由がある。
周りの田んぼの穂が、垂れ出したからだ。

[写真]稲穂が垂れ下がっているところ

こうなると、いっせいに、やってくる。
雀に限らず、鳥の情報伝達力は優れており、ハチダンスのような伝達方法はないが、
夕方に巣である木々に戻った時、健康そうな仲間の隣に集まる。
そして翌日から後を付いて行くのだ。これなら、間違いない。
シンプルかつ効率的な情報伝達方法である。多いときは200羽の大群になる。

対抗策は、その先頭の1羽に警戒心を持たせる工夫が必要になる。
それが、カカシであり、キラキラ光るテープであり、あるいは、糸を張ったり。。。
しかし、決定的な防除方法はなく、永遠の追いかけっこ、だそうだ。

( それにしても、カカシは なんともユーモアがある by 農園主 )

2012/08/06(Mon) 贈る言葉

「後悔」と「忍耐」によって、自分を変えていく「おおらかな心」を持った人が、
恋愛をはじめるだけでなく、恋愛を継続させ、結婚できる人だ。
脳科学者の茂木健一郎氏が言っている。

彼はこう解説する。
「後悔」は、自分を変えるために重要な感情。
相手の欠点を受け入れるには、自分を変えなければならないから。
「忍耐」は、環境に自分を適用させていくために必要な能力。
ある程度の苦痛に意図的に耐え、やがて苦痛だったものを時には喜びに変えていく。

年齢を重ねた後に、出会った聡明な二人は、相手を選んだ理由を
「おおらかだから」と言っていた。
脳科学者に言われるまでもなく、本能的にわかっているものらしい。
幸せになる手段を。

( 新郎は、体重が3桁の大台を超える「おおらかさ」もある by 農園主 )

2012/08/07(Tue) 8時15分

8月6日、昨日は「原爆の日」であった。
証券会社にいた時、普段は冷静沈着な後輩から、
「広島にいた頃は、必ず学校で黙祷していましたけどね。」
と言われ、「ドキッ」とした。

日本人として建国記念日と同じくらい大事な日である。
にも拘らず、頭ではわかっていたとしても、
国民として態度で示していないのはどうか、という主張だ。

ロンドンのニッポン人アスリート達の活躍には心躍る。
忘れてならないのは、彼らの大和魂も歴史の延長線上にある、ということである。

( 今からでも by 農園主 )

2012/08/08(Wed) 豚

アスパラ栽培をされている方のハウスを訪問した。
アスパラは、春に若茎を採るものと聞いていた。
しかし、それだけではない。
今の時期も「立茎(りっけい)栽培」という方法で採るそうだ。
春の収穫後、茎を伸ばし、小さな竹林のように成長させる。
その分化した根から出てくる若茎を夏に収穫していく。
竹林の部分が光合成を行って、若茎の成長を促す仕組みである。
そして、冬には茎を全て刈り取ってしまう。
春の若茎は、それまでに根が蓄えた栄養で出てくるというわけだ。

[写真]パープルアスパラ

これは、パープルアスパラ。イタリア料理では重宝される食材。
アスパラは肥料を大量に食うので「畑の豚」と言われる。
10a(100u)で200トンもの堆肥を入れるという。

( イチゴは肥料1粒に迷う by 農園主 )

2012/08/09(Thu) 検討会

君津イチゴ部会の苗の検討会(視察会)があった。本年2回目になる。
いつも通り、師匠の苗をまず手本として見学する。
参加した生産者12人と県の研究員ら5人から「最高の苗」との声。
いつも目標にしている者からすれば、そんなことは当たり前である。

問題は、その後だ。
今回はポレポレ農園の苗も視察対象になったからだ。
親苗で苦労していたころからすれば、いいものになって来ているとは思うが、
何十年もイチゴ作りをしてきている方々の目にはどう映るのか。
はたまた、やさしい口調で手厳しい講評をする研究員の方々にはどう見えるのか。
楽しみと不安で、ドキドキだった。。。
育苗ハウス1号の前に10数台の車が駐まる。

「いい苗ができているね」
励ましも込もっているであろうが、好評価を皆様からいただいた。
師匠が、いつも以上に優しい笑顔だったことが一番うれしい。

( 最高の監修ですから by 農園主 )

2012/08/10(Fri) たまご と トウモロコシ

たまご農家に知り合いがいる。
彼は、おいしいたまごを追求している若い研究家だ。
夏場は、鶏たちの食欲増進のために唐辛子を餌に混ぜる工夫をするらしい。

「最近は、飼料のトウモロコシが高騰して、
生産コストが上がってます。苦しいですよ。」と彼は言う。
シカゴの先物市場では、史上最高値になっている。

彼は続ける。
「原因は、アメリカが干ばつで不作らしいです。
それから、エタノールの影響も大きいです。」
相場関係者のような解説の後、地に足のついた言葉が出る。
「たまごの値上げですか?
無理ですよ。そんな簡単にいきません。
となりで安く売る人がいれば、それまでですから。」

エタノールはクリーンエネルギーとして注目されている。
しかし、その原材料であるトウモロコシは「燃料」か「食料」なのか。(英FT紙)
加えて、そこに投機資金が流入している。

現実には、その影響が見えてこない。
なぜならば、たまご農家を始めとして、
それを全て受け止めている生産者たちがいるからだ。

( その卵かけご飯は、やみつきになる by 農園主 )

2012/08/11(Sat) 負けられない試合

銅メダルを賭けた日韓戦サッカーを早朝に観戦した。
時差が辛いので、この大会初めてのLIVE観戦になる。
健闘を称えるべきなのだろうが、試合は残念な結果であった。

イエローカードを連発される相手のプレーからは、
兎に角、勝つ、そしてメダルを持ち帰るという気迫があった。
相手の強い当たりは、竹島問題と重なる。
外務省は、今回の竹島訪問について、
「落としどころを探らないのは、外交ではない」と相手を批判している。
「いい試合にしましょうね、勝敗抜きで」とも聞こえる。

( 女子レスリングに外交をお願いしたい by 農園主 )