[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2012年 9月9日〜9月15日

2012/09/09(Sun) 健さん

NHK番組「プロフェッショナル」に俳優の高倉健が出演していた。
81歳、存在感は健在だ。
番組でお決まりの「プロフェッショナルとは?」との問いには、
「生業ですかね。」と奇をてらわないところも、いかにもであった。

この取材では紹介されていなかったが、有名な撮影秘話がある。
「幸福の黄色いハンカチ」でのこと。
出所してすぐ、街の食堂でラーメンとカツ丼を食べるシーンがある。
その時のおいしそうな表情に、山田洋次監督が感心して尋ねたら、
「2日前から、何も食べていません」と答えたそうだ。

プロは最高のパフォーマンスのために最高の準備をする。
そのために「手を抜かない」ということなのだ。
いつか自分の出番が来たら、そう答えようと勝手に決めている。

( プロジェクトXも好きだった by 農園主 )

2012/09/10(Mon) 育苗ハウス2号

2号の稼動は、来シーズンからになる。
準備として、ハウス内に溝を2本掘った。
1号では、朝の水遣り後に水が溜まる箇所があるので、その教訓からだ。

わずか、幅0.5m、長さ30mの溝をスコップで掘るだけなのに、
この残暑で作業が進まない。
外での作業には慣れてきたと自負していたのに、キツイ。
遮光ネットのある快適な1号と大違いで、午前10時までが限界だった。
大汗をかき、息があがり撤収。夕方の仕事に急遽、変更。
真夏の2ヶ月以上の間、ハウス工事を終日してくれたタイ人たちは、
つくづくタフだと実感した。

[写真]育苗ハウス2号(溝を掘ったところ)
[溝を掘ったところ]

[写真]育苗ハウス2号(防草シートを張ったところ)
[防草シートを張ったところ]

時間はかかったが、甲斐あっていい仕上がり。
これなら涼しくなったら、寝泊りしてもいいかも。

( 結構、本気だ by 農園主 )

2012/09/11(Tue) 新しい機械 (プチ耕運機編)

新しい機械を手に入れた。
幅40センチの高設ベッドに乗せ、深さ30センチの培土を耕す機械。
底にスクリューのような歯が付いていて、回転しながら耕す。
イチゴの高設栽培専用の機械なのである。

[写真]プチ耕耘機 みのる

なんともニッチ。
年間50台前後の販売台数と聞いた。
しかし、ポレポレ農園では、ベッドの長さは、
ハウス全体で、1200メートルになるから有難い。

( その名は、みのるくん by 農園主 )

2012/09/12(Wed) 将来はイチゴ屋さん?

県の確認検査の日。
先週の市の検査に続くもので、これが最終検査になる。
2時間をかける充実した検査内容だった。
そして夕方5時、「問題ありません」とお墨付きをいただけた。

検査は、君津市役所の会議室で書類確認から始まる。
県からは、課長さんと担当者2名、市からは担当者2名が出席。
主検査官の課長さんが、書類の日付から細かく確認を始める。
そして、入札の手続き過程(業者の選定理由、入札金額)や
工事請負契約書などをしっかり見ていく。

高設栽培システムのメーカー選定理由は、ひときわ質問が多かった。
「製造メーカーは何社あるのですか?」「なぜ、このシステム?」
「どこが優れている?」。。。

1時間後、農園での実地検査に移る。
ハウスの検査を一通り終えると、再度、高設設備に質問が続く。
「給水はどういう仕組みですか?」「液肥の混合は?」
「培土の中身は?」。。。

( 定年後は、いちご屋志望とみた by 農園主 )

2012/09/13(Thu) インディアンとおばあちゃん

稲刈りを終えた田んぼでは、ワラが束ねて干されている。
インディアンの部落が突然できたようで、なんとも愉快な気分になる。

ワラが束ねてある様子

実は、これ、お正月のしめ縄に使うためのものだそうだ。
もっぱら、おばあちゃん達の仕事である。
はたから見れば「大変だなぁ」と、つい思うのだが、
本人達は、腰を曲げながら、それは楽しそうにしているのである。

( 人生enjoyしてっか?と聞かれそう by 農園主 )

2012/09/14(Fri) 新しい機械(自走式動力噴霧機の巻)

[写真]自走式動力噴霧機(横からみたところ)

この機械は、タンクから吸い上げた水を圧力で霧状にし、
散布するもの。
病害虫の防除や液肥を葉面散布するときに出動する。
自ら走る優れもので、後ろから手押し車のようにして操作する。
4輪の自走式に比べて、圧倒的に小回りが利き、しかも安価だ。

[写真]自走式動力噴霧機(上からみたところ)

水色のホースは、100メートル先まで伸びる。
ホースの扱いは結構難しい。
育苗ハウスで使っている50メートルの水遣りホースでも、
こんがらがって四苦八苦している。
その点、これは巻き取りが自動。
これ、大事。

( 気分は、消防隊員 by 農園主 )

2012/09/15(Sat) 電柱工事 2本目

東京電力、木更津支店の担当者から慌てた様子で電話が来た。
「も、申し訳ありません。私と作業現場の連絡ミスです。
すぐに、始めますので。すいませんでしたっ。」
2日後には、農園の傾いていた電柱はまっすぐになった。
農園内で2本目の電柱工事である。(5月11日 電柱工事 1本目

[写真]傾いた電柱をなおしているところ

4ヶ月前になるが
農園内の電柱が少し傾いていた(30センチ位)ので直してもらえないか、
相談したら、「お客さんの安全のために」と了承してくれた。
しかし、その後は、なしのツブテだったので、聞いてみたら、
冒頭の顛末になったのである。

確かに、失念していたことには、最初はムッとさせられたが、
自らの誤りを素直に認めて、即座に善後策を打つ対応は、大変気持ちが良く、
だから、「誰でも間違いはありますから」と言えた。

さて、「原発ゼロ」の議論が始まっているようだ。
地震国である我が国では、そもそもその建設自体が間違いだったことは、
はっきりした。
にもかかわらず、電柱の担当者のような役割を誰も担わない。
知らんふりのまま、話が進められようとしている。

( 電柱作業はいつも荒れ模様になる by 農園主 )