2012年 9月30日〜10月6日
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2012/09/30(Sun) かなみひめ
半年前から、育苗ハウス1号で育ててきた苗が、定植を迎えた。
じゃじゃ馬娘の「かなみひめ」
が、一人前のイチゴになるステージへ上がる。
苦労してきた分、感激はひとしおだ。
スタイル抜群の美人になったと自負している。
全て師匠のおかげである。
この姫は、病害虫に弱く、大変手がかかる。
定植後も、それは変わらないから、最後まで気は抜けない。
みんなが喜ぶ実を是非、つけてほしい。
目的は、はっきりしている。
だから、やるべきことも明快だ。
( 手を抜かない by 農園主 )
2012/10/01(Mon) 台風17号
暴風が収まった夜明け前に、軽トラでハウスの様子を見に出かけた。
先日購入したヘッドライトが、ここでも役にたつ。
本舗ハウスや育苗ハウスは、まったくの無傷。
苗たちも、みな元気であった。
安心して空を見上げると、オリオン座と満月が輝いている。
ところが、帰り際にふと見ると、受付ハウスのドアが外れて壊れているではないか。
ハウスのビニールは全く破れてもいないのに。
納品前に実地検分できたことを不幸中の幸いと考えるべきだが、
仕様や工事方法の見直しは、考えなくてはならなそうだ。
その後、早朝から、大勢の方がハウスのことを心配し、次から次へと来訪してくれた。
応援してくれている人の多さにあらためて感謝である。
( 今夜はぐっすり眠ろう by 農園主 )
2012/10/02(Tue) やよいひめ
本来は、ずんぐりむっくりの苗なのだが、
ポレポレ農園では、大柄で健康な姫に育った。
育苗ハウスから本舗ハウスに運ぶ途中で、
葉数4枚の全てに副葉のある苗を見つけた。
期待ができそうな苗である。
「やよいひめ」の植え付けを昨日から始めた。
この品種は、花芽分化の時期が遅いので、定植の順番は最後になる。
いよいよ、終盤に入ったということでもある。
その分、育苗ハウスでは、定植待ちで残っている苗数が、
目に見えて減ってきている。
( うれしいような。。。 by 農園主 )
2012/10/03(Wed) 12,000
「ふーっ」
ようやく、12,000苗全てが本舗ハウスに植わった。
定植作業の完了である。
ベアハウス(3連棟)では、かなみひめ、やよいひめ、紅ほっぺと並んだ。
壮観である。昨年、師匠の農園で感動した記憶が蘇る。
一方で、苗場は、ひっそり。予備の苗だけが待機している。
ひと山は越したが、これからは開花から結実へと次のステージへ移る。
また、知らないこと、わからないことの連続になる。
だからこそ、おもしろい。
( 未知との遭遇 by 農園主 )
2012/10/04(Thu) 金目鯛と棚田
午後から鴨川に金目鯛の煮付けを食べに出かけた。
定植を終え、慰労を兼ねたささやかな贅沢である。
この店の味は一級品。
いずれ作るポレポレ農園の周辺ガイドマップで店を紹介したい。
その足で、大山千枚田に寄った。
東京から一番近い棚田の風景として、最近は観光バスも来る。
今は稲刈りが終わり、開放感からのんびりした雰囲気になっていたが、
それもつかの間だ。
今月末から始まる「棚田の夜祭り」では、3000本の松明が棚田に灯る。
今年も大そうな賑わいになるに違いない。
( 去年の美しい夜景が、懐かしい by 農園主 )
2012/10/05(Fri) 父帰る
父が、君津に長期滞在した。
定植の手伝いに来てくれたのだ。
幼少のころ、夏休みに田舎の畑仕事を手伝ったことがあるというが、
商社マンだった父は、実質、農作業は初体験である。
それでも、夜明けから暗くなるまでの立ち仕事を
初日から最後まで9日間フルに付き合ってくれた。
定植作業の手順は、苗の葉の選定をし、水を満たした高設ベッドに植える。
柔らかくなった土を掘って植えるから、力仕事ではない。
根元(クラウン)が埋まらないように浅植えにすることがコツ。
あとは、数をこなすことになる。
だから、結構、根気が要る作業である。
これを支えるのが、
イチゴの生態に興味を持って、観察する楽しみを持つこと、
単純だからこそ、作業手順の効率化を考え続けること、
そして、イチゴを食べてもらう人への思い。
途中、台風一過後の暑さで、体調が心配された父だが、
こちらが押されるくらいの仕事振りだった。多分、植えた苗数は一番多い。
「ずいぶん、穴掘って、埋めたなー」
全て植え終えた壮観なハウスを見て満足そうに、今朝、東京に帰った。
「楽しかったよ。イチゴのこともずいぶん解かったし、お客さんが喜ぶ顔が見たいね。」
そう言っていた。
( この父の息子で良かった by 農園主 )
2012/10/06(Sat) 三銃士
定植した苗たちには、病害虫がつかないようにしたい。
だから、実の成る前に今からその防除を定期的にすることになる。
その道具が、防除三銃士。
黄色のタンクは貯水タンク、消毒液を混ぜ、500リットル入る。
後ろの赤い機械が、自走式の動力噴霧機。
そして、白い銃のような機械が、e―ジェッターという静電噴口だ。
噴霧機は、貯水タンクから水を吸い上げ、霧状にして放出する。
さらに、静電噴口を取り付けると、メガネのような噴頭から出て来る霧に電圧がかかり、
マイナスに帯電する。
すると、静電気のように水滴が苗に吸い付けられ、包み込むように苗全体に付着する。
水玉が、驚くほどきれいに葉面に付くから、効率性は抜群だ。
値段は、ドライバー1本分くらいだと思う。
( お金の価値は様々 by 農園主 )
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