2012年11月4日〜11月10日
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2012/11/04(Sun) シンパシー
農園からの帰り道に気になる小さなラーメン屋がある。
農園のハウス工事が始まった7月ころに開店したので、
なんだか、勝手にシンパシーを感じていた。
暖簾を替えたり、のぼりを立てたり、文字の流れる電光掲示板を据え付けたり。
懸命の営業努力が見え、そこにもシンパシーを感じていたのだ。
初めてその暖簾をくぐった。
若い主人は、案の定、元サラリーマンだった。
実家は君津で養蜂をされており、イチゴ農家のことも知っている。
偶然なのだが、そんな気はしない。
ラーメン「雅」の味は、シンプルな醤油、魚出汁。
ようやく君津で出会った好みの味だった。
これも、偶然ではない気がしている。
( 家族でイチゴ狩りに来てほしい by 農園主 )
2012/11/05(Mon) アランのこと(初めまして編)
茨城の牧場から、待ちに待ったアランがやって来た。
「キャー、かわいい」
下校途中の小学生から歓喜の声。
アイドルの資質はありそうだ。
生後1ヶ月ながら、
髪型はリーゼント風、あごヒゲあり。
( その名は、アラン・グリーンスパン by 農園主 )
2012/11/06(Tue) ミツバチ登場
イチゴの花が少しずつ咲き始めている。
「章姫(アキヒメ)」と「紅ほっぺ」の花がちらほら咲き、
蕾は数多く見えている。
そこで、ミツバチの出番になる。
彼らには、受粉という大事な仕事を任せるのだ。
養蜂業者の方が、巣箱をハウス内に運び入れてくれた。
レンタルサービスで、5月にはお返しする契約。
巣箱には8,000匹入っているそうだ。
蜜もたっぷり入っているから、ずっしりと5キロはある。
初日は警戒し、周囲を確認するような飛び方をしていたが、
1週間くらいで環境に慣れるらしい。
イチゴが結実するかどうかは、彼らの仕事次第。
意外に怠け者だという評判も聞く。
( 観察が楽しみ by 農園主 )
2012/11/07(Wed) 草食家
キャベツにも種類があることは、意外に知らない。
紫色のキャベツなら違う品種と解るが、緑ならキャベツはキャベツだ。
ところが、こんなに見かけも違う。
寒玉(かんだま)と丸玉だ。
左は、スーパーでもよく見かける扁平のもの。キャベツの代表である。
右は、グリーンボールとも呼ばれ、丸型。肉厚なのに柔らかい。
両者の味と食感は別物だ。
しかしながら、「今日のサラダには丸玉だな」とか
「ロールキャベツには寒玉だな」とか
区別してないことに気付く。
そう言えば、アランは多品種の草を少しづつ選んで食べていた。
( なるほど、本物の草食家だ by 農園主 )
2012/11/08(Thu) マルチ・タスク
暖かい陽気。今のうちに仕上げたいマルチング作業。
高設ベッドは、25mが24本、37mが16本ある。
それらの土の表面を一本一本、全て覆っていく。
少しづつながら手が早くなり、ピッチも上がってきた。
予定よりも早く終わるかと思いきや、
花が咲き、蕾が盛んに出ている章姫(アキヒメ)の列は、
どうしてもペースダウンする。
それらを折らないように気を使うからだ。
ラスト一本を残して、日が暮れた。
( ゴール目前 by 農園主 )
2012/11/09(Fri) アランのこと(土手が好き編)
山羊というくらいだから、高いところが好き。
アランは、小屋の脇にある水路を挟んだ土手が気に入ったようだ。
草もたっぷりあるから、登っては食べ、降りては食べている。
そして時々、こちらを向いては存在を確認する。
我々に限らず、遊びに来ている小学生でも、トイレをつくっている工藤さんでも
誰かいれば、さみしくないらしいのだが、人影が見えないと鳴く。
「メェー、エエー、エー」(ひとりでさみしいんですけどっ〜)
3段階に音階を上げながら呼ぶのである。
( 人懐っこい by 農園主 )
2012/11/10(Sat) 天敵放飼(てんてきほうし)
ハダニは、イチゴの葉に寄生し大変な悪さをする。
口針を葉に刺し、葉の内容物(汁)を吸ってエサにし、
葉が枯れると新鮮な葉に次々と移動する。
体長は0.5ミリだから、見つけるのは厄介だ。
退治するために殺虫剤を散布するが、
できるだけ薬の使用は抑えたい。
生産者は、皆同じ思い。
だから、天敵の説明会には大勢の人が集まっていた。
カブリダニ(がぶりっダニではない)は、
ハダニを餌にする天敵、イチゴ農家の正義の味方だ。
彼らは、オランダから空輸されるそうだ。
1匹が約3円。
プラスチック製のビンにおがくずといっしょに入っている。
それをイチゴの葉の上に振りかけていくことを「放飼」というらしい。
効果は、様々であるようだ。
( まずは、やってみよう by 農園主 )
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