[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2013年5月19日〜5月25日

2013/05/19(Sun) 釣りとディーラー

「また、行きまーす」
相場関係者が、電話を切るときに決まって使う言い回しだ。
多分、ブローカーとのやり取りから始まった言い方だろう。
「また、電話します」という意味合いかと理解している。

証券会社にいた頃の後輩が来園、当日の朝にケータイが鳴った。
「すいません、渋滞で。。。遅れそうです。」
「了解。気を付けておいで」
「ありがとうございます。 また、行きまーす」
何年振りかに聞く懐かしいフレーズに、思わず笑った。

彼は、当時新人でチームに加わった。
寝ぼけた相場観を述べた後、上司の相場観を聞きながら、
居眠りをするタフ・ガイだったが、その一方で、財務分析の能力は秀でていた。
将来は、調査やリサーチの仕事が向いているかと思っていたが、
今や、バリバリの為替ディーラーになっているようだ。
「外にランチなんて、年に1度あるかないかですよ」
水を得た魚のような敏腕ディーラーのコメントだ。
今思えば、あの釣好きの性格はその片鱗だったのか。
ルアーを狙って投げ込む姿は、結構格好いいものがあった。

その彼、昼過ぎになっても来ない。「また、行きまーす」と言ったきりだ。
聞けば、アクアラインで事故渋滞があり、大そう難儀したそうだ。
その間、いちごを食べるため、アイスだけでしのいで来たという。
普段の昼抜きの成果がここで出た。
到着していちごをたっぷり食べ、アランと戯れる。
そして、やっぱり千葉の美味しい魚の店に寄りたいと、
二人で出かけて行ったのであった。

( セリカの爆音とともに by 農園主 )

2013/05/20(Mon) アランのこと ( ミックとアール編 )

フレンチブルドッグの兄弟「ミック」と「アール」が来園。
ご主人様からその様子を写真で送っていただいた。
動物好きがよくわかるショットをご紹介。

ご主人様たちが、いちご狩りを楽しむハウスの前で興味津々の二匹。
そして、アランとの出会い。
犬にはいつも頭突きを食らわすアランなのだが。。。
こんなフレンドリーな挨拶は初めて見る。

[写真]ご主人様が入っていちごハウスをのぞいているフレンチブルドッグのミックとアール

[写真]フォトジェニックな子ヤギ・アラン

[写真]子ヤギ・アランがフレンチブルドッグのアールにキスしているところ

( 顔が気に入ったみたい by 農園主 )

2013/05/21(Tue) 続・モーニング苺

[写真]5月21日 朝7時 の 紅ほっぺ (ヘタの部分が盛り上がり完熟したところ)

4日間かけて、食べ頃に熟れた。 (5月17日ブログ記事「モーニング苺」
明日からいちご狩りを再開する。
この実もどなたかのものに。

( 本望である by 農園主 ) 

2013/05/22(Wed) ベア・ハウスの脇で

本圃のベア・ハウスの西側には広い土地がある。
来園されたご家族は、この場所でアランに草やりをしたり、
凧揚げで遊ぶことが多かった。
今、ブルドーザー2台と大型ユンボが縦横無尽に動き回っている。
土を入れて、整地が始まったのである。
ここは、元々田んぼだった土地、それを本格的に畑に転換するため、
市内の河川砂が、大型ダンプで次々と運搬されてくる。

[写真]ベアハウスの隣の畑にブルドーザーで土を入れ始めた様子

「またハウスを建てるの?」
近所の方々から聞かれる。
「とんでもない、死んじゃいますよ。これ以上働いたら。」
そう答えると、皆さん笑って頷く。
我々が、朝から晩までハウスにいることを知っているからだ。

[写真]ベアハウスの隣の畑を整地するブルドーザー2台

そうは言っても、この畑の有効活用をあれこれと考えることは楽しみでもある。
アランの遊び場をつくろうか。
畑には、何を植えてみようか。枝豆か、とうもろこしか。

( 文字通りサイド・ビジネスである by 農園主 )

2013/05/23(Thu) ランチの王様 ( 豚のスペアリブ in キッチン・オイシッタ )

スペアリブと言えば、トニーローマを思い出す。
タレで手がべたべたになるのだが、これがやみつきになる。
いかにもアメリカン・テイストであるが、
こちらは和風仕立ての一品だ。

[写真]君津にあるキッチン・オイシッタ の 'スペアリブ'

上品ながら輪郭のはっきりした味が、しっかり肉の中に浸み込む。
柔らかすぎず、硬すぎず、ころあいのいい焼き加減。
手で食べても汚れないところもいい。

オイシッタとは、「おいしいものを作るおじさん」という意味だそうだ。
シェフのことを、姪ごさんがそう呼ぶことに由来していると聞いた。
ちなみに、2歳の我が甥っ子は「いちごのおじさん」と呼ぶ。

( そのままだ by 農園主 )

2013/05/24(Fri) まだまだ?そろそろ?

イチゴとの対話ができるようになりたい、師匠のように。
それが、目下の目標である。
日々の観察力の積み重ねが、それを可能にするのであろう。
これまで、そのシグナルの多くを逃してきた。
今だから、反省できることである。

[写真]まだまだ大粒のやよいひめ

5月も終わろうとしているが、いちご達はいい実をつけている。
彼らがやる気満々である限りは、いちご狩りのシーズンを終了する理由はない。
幕引きを決めるのは我々ではなく、彼らだ。

正直に言うと、昨日まではまだまだやる気と思っていたので、
肥料の追加注文をしたところだ。来月もいくぞと。

確かに、今週末はいい状態にある。
しかし、来週末までこのままいける?
「。。。そろそろ、限界かな」
今日は、なんとなくそんな声が聞こえた気がする。

( フィナーレ間近 by 農園主 )

2013/05/25(Sat) 5月の空と風

朝晩は涼しいが、すでに初夏の陽気を感じる。
日中のハウス内は換気をしていても暑い。
だからこそ、風が心地よい。
この時期は、ハウスの外にベンチを置いて、
外でいちごを食べてもらっている。

[写真]青空の下、正面から望むポレポレ農園の様子(白い受付ハウスと木の看板)

「暑いねー」といちごを持ってハウスから出てきた家族が、
「甘ーい」と「涼しいー」になる。
小さなことが、ここでは幸せと感じることができる。

( 5月の楽しみ方 by 農園主 )