[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2013年7月7日〜7月13日

2013/07/07(Sun) ご褒美(美酒 高砂)

開園早々に、高校時代の同級生である「マーコ先生」からいただいた。
静岡県の酒造好適米「誉富士」を100%使用、
富士山伏流水で仕込んだ本数限定の品だそうだ。
軟水だからか、いい舌触りである。。

[写真]純米生原酒無濾過

マーコ先生は、現在エッセイを教えるクラスを運営する。
年配の方も多いという60人くらいの生徒の顔と名前を一回で覚えることは、朝飯前。
なぜなら、彼女は一流銀行の受付をしていた経験があるから。
 当時は、千人規模の行員の顔と名前を覚えていたそうだが、
これも努力と訓練の成果だと本人は言う。
 確かに、高校生の頃に抜群の記憶力があったという、記憶は。。。ない。
どちらかと言うと、世界史の試験前にいつも半べそかいていたことを鮮明に覚えている。

だからこそ、勇気を人に与える。
昨シーズンは、おかげ様で沢山の方々にご来園いただいた。
皆さまのことを覚えたいが容易ではなかった。
しかし、今シーズンこそは、皆さまの顔と名前を覚えたい。
一段の努力をすること、そう決意を新たにしながら。

( 今宵も美酒に酔って、記憶が薄れていくことだろう by 農園主 )

2013/07/08(Mon) 評判を気にする脳

人からの評価を気にする行為は、何か度量が小さいような印象がある。
会社人のころは、「上司の評価より、自己実現」と意地を張っていた気もする。
今も、農園のイチゴに対する世間様の評判に一喜一憂することなく、
やるべきことをしっかりやり続けるだけ、そう考えている。

人間の脳で、他人からの自分の評価が高かった時に反応する部位は、
「線条体」と呼ばれるそうだ。
この線条体は、金銭の報酬にも大きな反応を示すことが知られており、
脳内における意思決定メカニズムの中核をなしているという。
(「脳に刻まれたモラルの起源」 金井良太著)

つまり、自分の評判と金銭的な損得勘定は同じ脳内組織で
判断をしているということだから、評判を気にすることは、
いわば、当たり前の思考回路ということになる。

「イチゴの味は、いかがでしたか?」
皆様に聞きまわることは、決して恥ずかしいことではないのかも知れない。

( 褒められ過ぎもこわい by 農園主 ) 

2013/07/09(Tue) スカート洗い

人生初めての経験だ。しかも、はかせたままでの水洗いである。
イチゴの出来る冬場には、高設ベッドの裾を透明ビニールのシートで覆う。
培土の保温のためである。
これをこの辺りでは「スカート」と呼ぶ。

本来は、気温の上がる4月以降には外すものであるが、
手が回らずにそのままになっていた。
師匠からも早期是正の「教育的指導」が入っていたのだが。。。
しかし、いざ水洗いをするとなると、
つけっぱなしの方が都合が良かったとも言える。(言い訳)

シートの汚れは様々である。
砂埃、練乳が垂れた跡、イチゴが潰れた跡など。
これをハウス内で水洗いしていく。
巷では熱中症が騒がれている猛暑であるから、
作業は早朝と夕方の時間限定なのだが、
海パンとビーサン姿で水浴びしているせいか、
チューブの鼻歌も出たりする。

[写真]水洗いをしたスカート

( アランに水を飲ませながら by 農園主 )

2013/07/10(Wed) 育苗の水

「この時期は、夜明けとともに水遣りをした方がいいでしょ」
師匠の教えである。
湿度と気温が高い時は、根元(クラウン)を乾いた状態にすることが、
病気の予防になるので、できるだけ早い時間に水をたっぷり遣ることが
大事な仕事のひとつになる。
  眠い目をこすりながらも、土を触ると予想よりも乾きすぎている。
イチゴたちはよく眠れなかったかも知れない。
アランも小屋から「メ、メヘッ」と寝ぼけた小さな声を出している。

[写真]育苗ハウスでの親苗・子苗の様子(右側 かなみひめ、左側 やよいひめ)

心配事はたくさんあるが、子苗の生育は順調だ。
猛暑の中、心配していたランナーの先枯れもない。
昨年は手を焼いた虫は「かなみひめ」に少しアブラムシが出た程度だから、
今のところは上出来である。
 子苗の数も、随分と揃ってきた。
「かなみひめ」と「おいCベリー」は予定数の9割程度まで増え、
そろそろ、ポットの席取りゲームは終盤に近づいている。
「やよいひめ」は案の定、急ピッチで追い上げ始めている。
「紅ほっぺ」がもう一息といったところだ。
水不足には、くれぐれも注意したい。

( 自分達自身も by 農園主 )

2013/07/11(Thu) アランのこと ( ヒツジとの違い編 )

マザー牧場で聞いたヒツジの鳴き声は、バリトンではなくバスの超低音の響きだった。
較べるとアランの鳴き声は、ボーイソプラノだ。「メヘェ〜」。

ヤギとヒツジの違い、実は食べ物の好みも随分異なる。
「ヤギは木の葉、ヒツジは牧草を好みます。ヒツジは草を地際まで食べますが、
ヤギがそれよりも長い草、高い部分が好きで食性の幅が広いようです。」
( 「ヤギ飼いになる」 ヤギ好き編集部編 )

アランは、高い塀や電柱によじ登ろうとする。前脚を上げた後脚立ちスタイルだ。
この仕草は、高いところの木の葉を食べる練習なのである。
ちなみに、その勢いで登れるところには、とりあえず乗っかってしまうのも習性だ。

[写真]アランがベンチに登ろうとしているところ

駆けっこも決して速くはないヒツジには、無理な芸当かも知れない。
両者は仲のいい関係なのだが、染色体の数が異なるので、
子孫はできないのだそうだ。

[写真]アランがベンチの上でモデル立ちしているところ

( ベンチに座っていると隣で髪を引っ張る by 農園主 )

2013/07/12(Fri) 熱中症

農家の方がハウス内の作業中に救急車で搬送された、と
テレビ報道される度にご心配の電話やメールをいただく。
めまい、失神、頭痛、吐き気、気分が悪くなる、体温が高くなる、
異常な発汗(または汗が出なくなる)などが症状だそうだ。

「大丈夫ですよ、暑いのは得意ではないですから」と返答している。
高齢の農家が無理をして、と言うことは簡単だが、
幾つになっても、仕事には誰でも真面目である。

今日中に水洗いしてきたスカート(保温用シート)を片付けてしまって、
次の仕事に入りたい。
だから張り切るのだが、シートは合計2.4キロの長さになるので容易ではない。
でも、終わらせたい。
なるほど、仕事への「熱中度合」がこの病気の原因なのかも知れない。

( 夏場の熱意はほどほどに by 農園主 ) 

2013/07/13(Sat) ランチの王様 ( 皿うどん in 友里 )

昭和40年、君津に製鉄所ができた時に、
北海道、東北、そして九州からいわゆる鉄の男たちが、この地に集結した。
その後、そのご家族たちがこの土地を気にいって住み続けているのが
この街の特長でもある。ちなみに、今年はその野球部が都市対抗に出場する。
その中で、いつも人でごったがえしている店がある。
特に、九州出身の人には人気があるという。

「いーらっしゃい」長崎で修行された大将が、野太い声で迎えてくれる。
皿うどんは、細麺(ぱりぱりの乾麺)か、太麺(うどん麺)が選べる。
どちらも美味だからいつも悩むのだが、この日は細麺で。

[写真]君津・友里の皿うどん(細麺)

野菜たっぷりのかけダレが、ぱりぱりの麺にしみて、
何ともいい柔らかさにじんわりと変わっていく。
その過程を味わうのが。。。うれしい。

( 暑い日でも、いけまーすっ by 農園主 )