[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2013年7月21日〜7月27日

2013/07/21(Sun) 相棒

例えば、マルチを張る仕事をする場合、
1人ではとても大変というか、無理だが、
2人でやれば圧倒的に仕事は早い。
2倍以上の効率になるというのが実感である。
だから、農業を新規に始める場合に、
「奥さんは賛成していますか?」という質問には意味がある。
物理的な協力だけではない、精神的な支えもあるかも知れない。
その点は、会社人のご夫婦でも同じだろうが。

「魂のぶつかり合い」
大分県の椎茸農家に言われた夫婦のあり方へのアドバイスである。
本気なら自然とそうなると言う。
少しだが、意味が分かるような気がする。

( 覚悟は通じる by 農園主 )

2013/07/22(Mon) ぼうそうシート

アランに食べてもらうだけでは、
雑草の勢いにはかなわなくなって来たので、草刈りが忙しくなっている。
刈払い機で刈るのだが、ハウスの際は機械では難しい。
ビニールをうっかり破ってしまうので、その部分だけは手作業での草抜きになる。

[写真]本圃ハウスと育苗ハウスの脇に防草シートを張った様子

この仕事を軽減するため、際に防草シートを張った。
本舗ハウスから育苗ハウスまでの79m。結構、長い。
東側の道沿いなので、道行く方々が作業を見て声をかけてくれる。
「暑いから無理しないで」
「氷いる?」
ハウスをこの地に建てて一年、地元の方々の応援が汗とともに沁みる。

( 元気があれば、何でもできる by 農園主 )

2013/07/23(Tue) テンション・メーター2号

土中の水分状態は、できるだけ一定であることが望ましい。
乾燥と加湿が繰り返されると根が傷み、
生育への悪影響だけでなく、病気にも弱くなる。
しかし、これが地下の世界、見えないから苦労する。

テンション・メーターを増やした。
育苗ハウス毎に状態を確認するためだ。
これで、土中の水分の状態を測る。
この測定器の原理は、簡単だから使いやすい。
計器の先についている素焼きのカップを土中に突き刺すだけ。
カップの水が小さくたくさん開いた孔から土の中へ
しみだしていこうとする力を圧力計で測定するのである。

[写真]育苗ポットに設置したテンションメーター2号

目視、指の感触に加え、この計器も重要なツールだ。
竹村電機製作所、池袋のこじんまりした工場で作る。
技術は無論のこと、顧客サービスもアフターサービスも満足度は高い。

( 窓口の女性も機器に詳しい by 農園主 )

2013/07/24(Wed) ご褒美( 大吟醸 黒龍 )

[写真]黒龍酒造の大吟醸

説明は要らない、かの「黒龍」大吟醸をいただく。
香りは桃のような甘い感じ。
しかし、口に入れるとまずは深みのあるガッツリした味わいがあり、
その後に、評判通りのフルーティな透明感が広がる。流石だ。

開園祝いにいただいた一品。銀行にいた頃の後輩から贈ってもらった。
昨シーズンは、かわいい双子の娘さんと何度もイチゴ狩りに来てくれた。
今や、外国債券運用のスペシャリストである。
知り合ったのは15年くらい前だろうか。
当時、まだ相場の勉強中であった彼は、米国の経済指標や相場の予想を
先輩ディーラーにいじられながら毎日詰められていた。
しかし、その粘り強い(奥さんを口説き倒したように)相場と商品の研究は、
自分でも認める相場「フェチ」であった。

利回りはいいが、金利が低下すると期限前償還が増えるモーゲージ商品と言うのがある。
金利低下局面は、本来は債券相場の醍醐味(価格が上昇する)であるのだが、
その局面で期限前償還が多発し、それを享受できないのがモーゲージだ。
 自分が主担当の時は、それがどうにも気に入らず全て売却したのだが、
数年後、彼の時代になってその商品ばかりになっていたのには驚いた。
しかも、運用実績は凌駕されていた。
勝利の秘訣は、企業秘密であろうが、多分、彼の生き様にあるのだろう。
緻密でしつっこい分析は、今も一層磨きがかかっているはずだ。

( 家族サービスも by 農園主 ) 

2013/07/25(Thu) 身体検査

あまり旨いものばかりを食べ過ぎてもいけない。
イチゴも同じなのだが、
この暑い時期に子苗をどんどん増やしてもらうためには、
肥料分(チッソ)を相応に与えることも重要になる。

昨年は、チッソ不足になったので、今回は勇気を持って増やした。
今のところ、苗の生育は順調にいっているが、身体検査の数値は確認したい。

[写真]硝酸イオン濃度を測定する

硝酸イオンメーター、植物体内のチッソ成分(硝酸態窒素)を測定できる。
葉をすり潰してそのしぼり汁を計測する。
肥料の主成分であるチッソ成分が、体内にどれ位あるかを測定することで、
肥料の吸収度合いを判断するのである。
 データでは、2000ppmを超えるとチッソ過多で病気になりやすい。
1300ppm程度を上限とし、600〜800ppmの範囲ですることが理想とされる。

測定結果は、昨年と同じ下限水準に近かった。
予想よりも肥料の吸収は少なかったということ。
肥料が抑制されながら、順調なランナーの発生があったなら合格だ。
 ちなみに次回データの収集は、来年まで待たなければならない。

( 一歩の時間が長い by 農園主 )

2013/07/26(Fri) 第2関門クリア

「紅ほっぺ」の子苗の数も予定通り揃った。
聞くところでは、6月の猛暑の影響でランナーの出現が遅く、
子苗がなかなか揃わないところもあるそうだ。
当園が順調なのは、暑くなる前から飛ばし過ぎな位に、
親苗が大きくなっていたことにある。
「親苗の肥料と水の管理をいかに早くスタートさせるか」
それが、この時期の分かれ目になると師匠も言う。

親株の根元を折って健康状態を診てみる。
イチゴにはタンソ病や菌核病という苗を全滅させかねない恐ろしい病気がある。
感染するとクラウン(根元)の中が黒くなってくる。

[写真]紅ほっぺの親苗の切り株

きれいな切り株なので、ほっとする。
さて最終関門はあと2ヶ月、病気からイチゴたちを守ることも仕事だ。

( 高温多湿が敵 by 農園主 ) 

2013/07/27(Sat) クロちゃんです ( 散歩編 )

顔を出してこちらの様子を伺う時間は長くなったが、
食事の様子は決して人には見せない。
そこは、相変わらずの孤高ぶり健在である。

クロちゃんの水槽を洗っている間に、時々散歩をさせる。
本能的に水の匂いを感じるらしく、田んぼに向かって歩き出す。
これが結構な早足なのに驚く。
「イシガメおよびクサガメの歩行速度は、9.3〜37.0cm/秒で、
 季節的には7月末にピークがある。
 歩幅は、10.0〜17.7cmで、体重との関連は低い」
(京都教育大学理科教育研究年報)

[写真]カメのクロちゃんが顔をあげて歩き出そうとしているところ

クロちゃんも20cm/秒以上のスピードで走るから、
少し目を離すと見失いそうだ。

[写真]カメのクロちゃんが急いで歩いているところ

( ウサギに勝つのもわかる by 農園主 )