[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2013年8月4日〜8月10日

2013/08/04(Sun) 口笛

たまに調子がいい時には、ディーリングルームで口笛を吹いていることもあった。
周りの変な雰囲気に気が付いて、止めたことを思い出す。
職場では相応しくないということだ。
周囲に迷惑なら言語道断だが、現場の雰囲気をよくする場合もあるかもしれない。

[写真]すべての子苗が独り立ちした育苗ハウス1号の様子

9日間かけて、子苗を鋏む(切り離し)仕事が終了した。
暑いハウス内に、時折、爽やかな風が少し入る。
「風が吹いている〜♪」
口ずさまずにはいられない。
その先の歌詞が中々覚えられないが、気持ちのいい職場には違いない。
さて、次の仕事。

( いちごがかり by 農園主 )

2013/08/05(Mon) ランチの王様 ( 揚げ餃子 in 浜奈食堂 )

農園からは近いのだが、隣町の木更津市になる。
「うちの餃子は、この焼き方です」
少し強面の若大将が言う。
地元でも評判の揚げ餃子である。
知らなければ通り過ぎてしまうような定食屋さんだが、
平日の昼時も、若い男性からおばあちゃんのグループまで、
広くない店はいっぱいである。

近所の方から教わった店だ。
早朝に育苗ハウスで水遣りをしていると、
「バテないように、暑い日は美味しいものを食べておいで」 と。

[写真]木更津・浜奈食堂の揚げ餃子

この餃子、揚げてあるというよりは油を多めに焼いている感じなので、
皮の食感はサックサク。
具は、キャベツ、韮(にら)、大蒜(にんにく)そして生姜がたっぷり。
それを醤油とラー油につけての白いご飯。
くせになる逸品だ。
「おいしいね」
そう言うと子供のような顔になる若大将だった。

( 餃子パイみたい by 農園主 )

2013/08/06(Tue) ポットにポン

苗のポットに肥料を入れた。
昨年よりも10日早い施肥である。

[写真]
["ポットにポン"という名の肥料を施した様子(右隅にある白い固体)]

昨年は、ただでさえ花芽分化(花になる芽が形成されること)が
残暑で遅れがちな環境だった上に、チッソ成分(肥料)の低減が遅れてしまったので、
開花、結実時期が遅れた。
そのため、農園のいちご狩りオープンはクリスマスの予定から、
大晦日に遅れたのである。

この反省を踏まえての施肥なのだが、残念ながら、
この肥料管理だけで分化が誘導できるものではない。
分化は、短日(日照時間が13時間以下)と低温遭遇(25℃以下)、
この2つの条件が積み重なることで決定されていくものであり、
チッソ低減はあくまで補助的な位置づけになる。
日照時間は暦、気温はお天道様が決める。
人間ができることは、微力ということ。

( それでも by 農園主 )

2013/08/07(Wed) クロちゃんです ( 孤高からアイドルへ 編 )

日中の暑い時間は水に潜っているが、
朝夕はよくこちらを見上げるようになってはいた。

その日は突然やって来た。
なにやら、餌を探しているように首を伸ばしながら泳いでいたので、
いつものように「餌だよ」と声がけをして目の前に置いた。
すると、その小さな粒をパクリ、パクリと食べ始めたではないか。
今まで、こっそり独りで食べていたのに。

さらに、まだほしそうに、つぶらな目で見上げている。
とっておきの乾燥「川エビ」をあげてみると、これもよく食べる。
しかも、手からだ。
 小さな口を思いっきり開けて食べる様子は、さながらガメラの赤ちゃんだが、
何とも愛嬌がある。
アランに続く人気者になりそうな予感だ。

[写真]カメのクロちゃんが餌を見つけて近寄ってくるところ

[写真]カメのクロちゃんが餌を食べようと首を伸ばしているところ

( 指に口があたると感動する by 農園主 

2013/08/08(Thu) 猛暑がチャンス

本圃ハウスを閉め切って室内温度を上げる。
中はサウナのようだ。
高設ベッドの土を熱で消毒するのである。
黒マルチで覆ってあるので温度の上昇は速い。

[写真]本圃ハウスの高設ベッドに熱消毒用の黒マルチを張った様子

土中温度が50〜60℃で病害虫は駆除できる。
48時間の熱消毒が目途とされる。
折からの猛暑でチャンス到来だ。
土中の温度計は62℃を指していた。

( 外気が涼しく感じる by 農園主 )

2013/08/09(Fri) たわわ

稲の穂が垂れ始めた。
「米つくりの歴史は雑草との戦いの歴史でもある。」
(「コメの基本」丸山清明著)
綺麗な穂に紛れて、よく見るとヒエが時々見られる。
田の水が浅いと出やすいそうだ。

[写真]隣の田んぼで稲の穂が垂れ始めた様子

周りの田んぼでは、穂の中に分け入って、
ヒエ抜きをしている姿が見られる。
足場のぬかったところで腰を曲げてする重労働。
気づくのは、この仕事をしているのは、
決まってお婆ちゃんたちであること。
手抜きをしない姿勢に脱帽する。

( バテたなどと言ってられない by 農園主 )

2013/08/10(Sat) 備えあれば

夕暮れになって、縁側のサッシの鍵を直そうと思ったら、
暗くてねじ穴が見えない。
手にした懐中電灯は、電池が切れて使えない。
電気ランタンを探すが、どうやら引っ越しの後、
押し入れに仕舞ったらしい。見当たらない。
汗だくになって、何とか見つけた。
意地になったのは、先日の大地震警報の時に、
あまりの不用意さに気が付いたからだ。

[写真]コールマンの電気ランタンが点灯しているところ

気象庁は誤報に頭を下げていたが、
地震の備えを見直すいい機会になった。
あの時、「大地震が来ます」と警告されて咄嗟にやったことは、
大股で踏ん張っているだけだったからだ。

災害グッズとして、リュックには簡易トイレを大量に入れてある。
これは東京に住んでいたころに準備したものだ。
今となっては無用の長物。農園の周りは土と草の一面だから。
リュックの中身も見直そう。

( 蚊取り線香かな by 農園主 )