[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2013年8月18日〜8月24日

2013/08/18(Sun) アランのこと( 夏休み編 )

毎日、ガムシャラに草を食べている。
ヤギは暑さに弱いと聞いていたので心配していたが、
夏バテの様子はない。
食べながら時々、草の上に横になって気持ち良さそうにごろ寝している。

[写真]草を食べてお腹がいっぱいになったアランがの寝転んでいるところ
[食べる]

[写真]アランが草を食べようと首を伸ばしているところ
[寝る]

彼のお腹は夕方にはポッコリと膨れるのだが、これは4つの胃袋のせい。
牛と同じように2つで貯蔵し、2つで消化する。
そして、翌朝にはぺったんこに戻っているから、うらやましい。

( こちらは夏太り by 農園主 )

2013/08/19(Mon) 夏太り

毎日、汗だくになっているのに、夏の間に少し?お腹が出て来た。
冬のいちご狩りシーズン中は、作業用のカーゴパンツのウェストが
拳ひとつ半くらい緩くなっていたのだが。

不思議に思っていたら、面白い記事を見つけた。
「夏ヤセすると思われがちだが、夏は脂肪を燃やして熱を作る必要がなく、
自然に体が消費するカロリーである基礎代謝が下がる。」(日経新聞)そうだ。
加えて、好物のそうめんは、
「製造過程で油が使われており、あっさりのつもりが思わぬ高カロリー」だという。
しかも、ビールは高カロリー&食欲増進だ。
「基礎代謝を上げるには運動するとよい」(同紙)と言うが、
この暑さではかえってビールの消費量が増えるだけかも知れない。

( 今が蓄え時 by 農園主 )

2013/08/20(Tue) 農を考える( 進歩について )

禅宗の開祖、達磨大師は壁に向かって座禅を組むこと9年で悟りを開いた。
「面壁九年」と言われる所以だ。
経営者、土光敏夫氏は「面壁一生」と言う。
「仕事であれ、生活の問題であれ、一生かけて毎日のようにカベを見つけて
破るところに人生の進歩があると説く。」(「気骨」山岡淳一郎著)

土光氏は、若者にこう語りかけるそうだ。
「 私は若い人たちに口癖のように『カベは毎日破れ』というのだが、
なかには『私にはカベがありません』という人がいる。
『そうか、ないか。君はジッとしているだけじゃないか。
立って動いてみろよ。動けばぶつかってカベが意識できる。
カベは行動する者にだけ見えるのだ』と 」(同著)

生産者は毎年同じ作目を作っていても、その方法は、
毎年新しいことに挑戦している。いい物をつくるためだ。
今日、新しく考えたこと、新しく試したことは何だろう。

( 少しでも by 農園主 )

2013/08/21(Wed) 結実へ

稲穂の頭が垂れ、早生(わせ)の収穫が始まった。
春に植えた苗がこうして今年も実っている。

[写真]隣の田んぼで稲穂の頭が垂れている様子

茨城県からイチゴ農家を志す若い夫婦が来園された。
車で片道3時間、2度目の来園になる。
来シーズンから本格稼働する準備を進めており、
当園の設備や運営を聞きに遠路来られた。
3年間の研修を経て、夢の実現へ向かっている。
技術面、経営面の苦労は絶えない。
しかし、着実に前進している。
自ら種を蒔いた結果であり、それを育ててきた成果である。
あの目の輝きがあれば、きっといい農園が立ち上がるに違いない。
その時はこちらが勉強させてもらう番だ。

( 初心に by 農園主 )

2013/08/22(Thu) ソーラーシェアリング

太陽光を共有する?
農業とエネルギー創出の両立を試みるビジネスである。
畑に太陽光パネルを短冊状に並べ、その下で野菜を作るというアイディアだ。
部分的には日陰になるが、作物には光飽和点があるので、
必ずしも100%の日光を浴びている必要はないというところに着目している。
農水省からも「営農の継続が担保されること」を条件に、
農地への設備の設置を許容する指針が出された。

農地は様々な税制面の優遇を受けているので、
農作を放棄した場合、あるいは、それ以外の目的に利用される場合は、
宅地並み課税に変更されるべきものである。
「シェアリング」を認めた背景には、
耕作放棄地を農地として甦らせる期待感がある。
コスト面や設備の強度面等、確認しなければならないことは山積だが、
この夢のコラボが実現されれば面白い。

( 畑は宝の山なのだ by 農園主 )

2013/08/23(Fri) 事件?

「テレビに映っていたね」何人かの人に言われたが、
「えっ?」取材を受けた覚えはない。
数日前に、君津市内で下着泥棒の大捕り物があり、
それが農園の近くだったそうだ。
ニュース番組で事件現場の映像が流れ、
背景に当園が偶然出演したらしい。
農園には、遠くから目立つような看板は立てていない。
初来園のお客様からは分かりにくいとのご批判もあるのだが、
この場合は、なくてよかったのかも知れない。

毎日、仕事の合間に汗をかいたTシャツを着替える。
不用意にそのまま上半身裸で外に出てはいけないことを
あらためて学んだ。

( 物騒な事件でなくて良かった by 農園主 )

2013/08/24(Sat) 育苗期の葉かき

苗の葉は、1週間で1枚展開していく。
放っておくと葉が混みあい過ぎて、過繁茂になる。
そこで、葉を根元からむき、通気性を高めて病害虫から守る。
この葉の剪定作業が「葉かき」である。
葉をかくことで発根作用もあるから、地道だが大事な仕事になる。

何枚の葉を残すのか、この判断は難しい。
苗床の面積にもよるが、2〜3枚が一般的とされる。
若い葉を残し、老葉を見極めて剪定するのだが、
慣れると苗を見た瞬間に判るようになってくる。

[写真]葉かき作業が終わった

来月下旬には、花芽分化が始まる。
イチゴが栄養生長から生殖生長へスムーズに移行できるよう、
今月中にはこの作業を終える。
来月はそっとしておきたいからである。

( しっかり育ってきている by 農園主 )