[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2013年10月6日〜10月12日

2013/10/06(Sun) 嬉しいような

灌水チューブを定植した株の間に2本這わせた。
点滴状に水が根元に落ちる仕掛けだ。

[写真]高設ベッドに植えたイチゴの苗の間に、灌水チューブ2本を這わせた様子

2,000uあるハウスを4つに分割し、タイマーで順番に灌水していく。
自動灌水なので助かるのだが、ポンプからの距離によって、
計算以上に水量に差が出たことが昨シーズンの反省だ。

今回は、一株に300tの水が灌水できるように、
4つの系統ごとの水量を事前に実測してみた。
「スイッチいれたよ、流れた?」
「少し出てきたけど、バケツはまだ一杯になってない」
ケータイは便利である。

これまでの育苗期間の6か月間は手で灌水してきた。
今夏の暑さで土の乾きは大変早く、3時間×2人の日もあった。
土の乾き具合、各ポットへの水の入り具合を見ながら水遣りをしていると、
途中で休憩が要るくらいだった。
それからようやく開放されることになったのだが。

( 少し。。。 by 農園主 )

2013/10/07(Mon) ランチの王様 ( 焼きあなご重 in 大定 )

農園から富津岬に向かい、車で15分くらい。
富津市では、”はかりめ丼”と称するアナゴの丼ぶりが名物のひとつだが、
ここのは、丼ではなく重箱に入ってくる。

[写真]富津・大定の焼きあなご重

うなぎよりも淡白で香ばしく、そこがいい。
美味しいお米を使っているので、タレといっしょにサクサクいける。
「アジのナメロウもください」
つい追加注文してしまうのである。

( 今、お腹が鳴った by 農園主 )

2013/10/08(Tue) アランのこと ( 1歳の誕生日編 )

近所の方が、なんと誕生日を覚えていてくれて、
りんごのプレゼントをいただいた。
ヤギの寿命は10年位と言われるので、
1歳は、人に例えると少年というところだ。

[写真]近所の方から頂いたアランへの誕生日プレゼントのリンゴとメッセージカード(後ろではリンゴを頬張るアラン)

[写真]誕生日プレゼントのリンゴをかじろうとするアラン

好物のりんごを必死で頬張る。
この姿は、これから幾つになってもこのままなのだろう。
お客様、近所の方々、登下校の子供たち、みんなに大事にされ、
人が大好きな愛嬌のあるヤギに育っている。

( 幸せモン by 農園主 )

2013/10/09(Wed) 農を考える ( ”仕方がある” について )

農家の人が新聞やテレビのメディアに登場する機会が増えた気がする。
テーマは2つに大別される。
TPPの影響もあるのだろう。
新規参入の農家が海外に売りに行って来た話。
もうひとつは、関税撤廃に「何を信じたらいいのか」と途方に暮れる農家の話。

サラリーマンの方はきっと違和感を持って見ていることだろう。
自分の会社の商品を必死で売り歩くのは当たり前。地の果てまで行く覚悟だからだ。
そして、信じるのは「とことんまでやる自分」だと言うだろう。
他業界からすれば、農業界はその意味で、不可思議かつ未熟な世界と映る。

「人生にはどれだけ頑張っても“仕方がない”ことがある。
 でも“仕方がある”こともいくらでも残っている。
 努力でどうにもならないことは確実にあって、
 しかしどうにもならないことがあると気づくことで
“仕方がある”ことも存在すると気づくことが財産になる。」
(「諦める力」 為末大著)

農業は天候に左右される仕事なので厳しい。
これは”仕方がない”ことかもしれない。
しかし、世間が優しく見守ってくれるのは、
そこまでと自覚しなければいけない。

( 伸びしろの大きい業界 by 農園主 )

2013/10/10(Thu) 次の一手

ピカピカした新葉が次々と展開している。
「かなみひめ」「やよいひめ」はハダニの防除に奮闘中だが、
それ以外はまずまず順調、のはずだった。
ところが、これまで全く手がかからなかった「おいCベリー」に
数日前から異変だ。

古い葉の葉脈間に、なにやら黒ずんでいるところが見られる。
「えっ、変な病気?」
あわてて師匠のハウスへ向かう。
「どれっ」
忙しい中、すぐに足を運んで見に来てくれた。
「新葉は大丈夫だから、病気ではなさそうだね。」
それを聞いてほっとする。
「苦土(マグネシウム)欠乏の可能性がある」との指摘だ。

マグネシウムは、葉緑素の構成成分であるから欠乏すれば黒褐色になる。
また、移行しやすい要素であることから、
古い葉からマグネシウムが生長の盛んな部位に移行し、
症状は古い葉から生じるのだそうだ。

解決策は簡単ではない。
補充すれば解消するわけではないからだ。
土壌中にたっぷりとマグネシウムが含まれていても、
カリウムやカルシウムが過剰であれば、吸収を阻害する。
他の要素とのバランスで根が吸収できないこともあるのだ。
 さて、どうやって吸わせようか、葉から吸わせるべきか。

農業事務所(普及センター)の指導員も飛んできて調べてくれた。
「深刻ではなさそうだから、次の展開を見てみましょう」と。
「あまり、考え過ぎないことだよ」師匠にそう言われた。

( そういう師匠が一番考えている by 農園主 )

2013/10/11(Fri) これ、いいね ( レトルト・カレー )

カレーは、日本人の平均並みかそれ以上に好物だ。
君津にもインド人が調理するインド料理店があるので、
美味しいインドカリーはナンとともに楽しめるのだが、
趣きの異なるカレーを食べようとすると、
東京まで出かけなくては有り付けなかった。

しかし、先日近くのスーパーで面白いものを見つけた。
かつて足繁く通ったあの玉ねぎとろとろの味が再現されている。
東京半蔵門にある欧風カレー専門店「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」
と銘打ったS&Bのレトルトカレー(中辛)だ。
これが馬鹿にできない。

[写真]S&B噂の名店シリーズ”プティフ・ア・ラ・カンパーニュ 欧風ビーフカレー”

ご飯にチーズを少しのせた上にカレーをかける。
じゃがいもバターがいっしょにあると尚いい。
ついリピーターになってしまう。

( 店名は何度行っても覚えられなかった by 農園主 )

2013/10/12(Sat) ぶらっと房総 ( 亀山温泉 湖水亭嵯峨和 )

例えば、ランチに温泉の入浴がサービスで含まれていたら?
ここの黒湯はヨード分が多く、肌のすべすべ感が実感できる。
それを食事の前でも後でも楽しめる。

[写真]亀山温泉 ”湖水亭 嵯峨和” の岩風呂

ランチメニューは鶏、鮎、鴨、筍ご飯と選択肢は広く、
どれもボリュームたっぷり、満足度は高い。

農園から房総スカイラインを使って車で40分の距離。
紅葉シーズンは混雑するので予約が要るそうだが、
それを避ければ、静かな時間を堪能できる。

( 二度おいしいランチ by 農園主 )