2013年10月27日〜11月2日
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2013/10/27(Sun) 修行農
2週間振りの青空。
中断していた育苗用ポットの洗浄を再開した。
水で洗浄した後、殺菌剤を溶かした水に浸して消毒する。
漬けて、洗って、浸す。
今年の洗浄は、昨年のスポンジでの手洗いから、
高圧ノズル洗浄に少し進化している。
今シーズンの育苗は、病気にならずに元気に育ってくれたが、
病原菌は自然界に潜在しているものであるから、
たまたま発病する境目である
閾値(しきいち)を
越えなかっただけと考えるべきである。
来季も無事に苗が育つことを念じながら、
13,000ポットをひたすら修行のように洗う。
( 時々「アラーン」と呼びながら by 農園主 )
2013/10/28(Mon) てかてか
青空のもとで葉が光っている。
健康状態はすこぶる良好、昨年の同じ時期よりもずっといい。
課題はもちろん様々あるが、何とか食らいついている。
先月の定植後に、師匠が当園の苗を見て、
「これは楽しみだ」と言ってくれたのだが、
その意味を今、実感している。
今年は、食味だけでなく、収量の向上も目標。
多くの方に来園して楽しんでいただきたいからである。
年明け以降の実を想像しながら、どの程度追肥を今入れるべきか、
考えるところはたくさんある。
足元でこなさなければならない仕事と、先行きを見据えた仕事を両立させる。
会社人であっても、農家であっても忙しいのは同じである。
( 少しでも先を by 農園主 )
2013/10/29(Tue) のの字
針金を丸く曲げている。
よく見かける緑色のフェンスに使う針金だから太い。
これをのの字というか、ゾウの体のような形状に曲げていく。
イチゴの実がぶら下がっている茎(果房)が折れないように
発砲スチロールのマットで下から支えるのだが、
その支柱になるのが、「のの字」である。
曲げ方の角度が鋭角過ぎると、果房は折れる。
イチゴの実は大きく重いので、折れてしまうのだ。
逆に角度がフラット過ぎると朝露の水が溜まってしまう。
昨シーズンの反省から、絶妙なカーブを見つけた(つもり)なのである。
( コの字もある by 農園主 )
2013/10/30(Wed) 催促
蕾(つぼみ)がちらほら見られる。
開花はもうじきだ。
花芽分化の順番からすれば、
「おいCベリー」「紅ほっぺ」の開花から始まり、
「かなみひめ」「やよいひめ」の順となる予定である。
「お伺いしたいのですが、、、苺はもう買えますか?」
女性から電話での問い合わせだ。番号は隣町の方である。
― すいません。まだできてないんですよ。
と言いますか、蕾なんです。赤い実は12月になると思います。
「そうでしたか。おいしかった苺をまた食べたかったので。」
― ありがとうございますっ。もう少し、お待ちください。
( 嬉しすぎる by 農園主 )
2013/10/31(Thu) 三郎畑 その3
キンセンカの苗が植わった。
夕方にしおれるが、「朝露でピンとなるから大丈夫」と三郎さん。
真っ直ぐな性格の通りに苗が植わっている。
後は、寒くなる少し前に追肥をしておけば、うまく育つはず。
休憩のお茶を飲みながら、
「うちにも昔はヤギがいてね。乳をよく飲んだよ」
― この辺りのお婆ちゃんが皆そう言いますね、懐かしいって。
「ブタもいたよ。遠くまで逃げ出してさ、夕方家まで連れて帰ったよ」
― この近所にうろうろしていたら、びっくりですね。
でも、楽しそうだ。
君津は今以上にのんびりと幸せな風景だった。
わずか60年ほど前の話。
( 進化や変化がなくてもいい場合がある by 農園主 )
2013/11/01(Fri) 開花
今年の一番花は、「おいCベリー」だ。
いたいけな白い花を見て、
シーズンが、無事に開幕できそうな予感がようやく生まれる。
株の生育は順調である。
昨年の経験から、今年は寒くなる前に「しっかり」とした株に
仕上げることを意識している。
それが味覚と収量の向上につながると考えるからだ。
徒長気味にただ背が大きければいいのではない。
横に大きく「しっかり」、ずんぐりむっくりにしたい。
( 花は、可憐がいい by 農園主 )
2013/11/02(Sat) 再建へ その1
ハウスの建て直し工事が始まった。
この日は、曲がったパイプやハウス内の保温用カーテンを
全て撤去する。
残ったのは高設ベッドだけ。植わった株たちは落ち着かないことであろう。
野ざらしになってしまった風景は、
突然、丸裸にされたようで、何だか気恥ずかしい。
来週中には仕上がる予定である。
( 当分は裸のままで我慢 by 農園主 )
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