[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2014年6月15日〜6月21日

2014/06/15(Sun) ゆらり

気持ちのいい風が吹き抜ける。
周りを囲む田んぼの水が、自然のクーラーになって、
日陰は涼しい。昼寝には少し肌寒いくらいだ。

[写真]受付ハウスに設置したハンモックに揺られて読書をしているところ

ハンモックを手に入れた。  夢心地。
本当はヤシの木の間に結びたいところだが、
それはいつの日か。

( 読書のページがなかなか進まない by 農園主 ) 

2014/06/16(Mon) サマータイムのススメ

居間のエアコンが故障したので、新しく買い替えた。
昨年は来客時を除けば、幾日も使っていないのだから、
不要かなと迷いながらも。

[写真]早朝5時、農園前の田んぼの様子

この時期、当園ではサマータイムを導入している。
シーズン中は、朝6時半ころから仕事を始めていたが、
今の夜明けは早いので、5時には開始している。
ウィンドブレーカーを羽織るくらい涼しく効率がとてもいい。
流石に10時頃には暑くなってくるが、それでも5時間は働ける計算だ。
早起きをしているから、当然、夜はすぐに眠くなり、
夜更かしをしたくても到底無理である。

「原子力エネルギーから一切背を向けるというのは、
火傷や山火事を起こした原始人が火を使わなくなるに等しい。
太古の昔、原始人も、火を使い続けるかどうか議論したのだろうか?
原始人が火を放棄していれば、現代の文明には辿り着いていなかっただろう。」
(「原発ホワイトアウト」 若杉冽著)

この原発擁護の背景には、
「経済や文明は右肩上がりであり続けなければならない」 
そういう呪縛がある。
「足るを知る」、今ある範囲で最適な生活を創り出していく。
発想を転回すれば、生き様が変えられるのかも知れない。

( シエスタもとれる by 農園主 )

2014/06/17(Tue) 三郎畑( 開墾プロジェクト その1 )

農園の南西には広場がある。凧揚げを楽しむご家族もいる場所だ。
昨年、この土地に土を搬入した。
市内で度々氾濫する河川、その補修工事から出る川砂を受け入れたものである。
雨が降るとぬかるが、乾くとカチンカチンになる。
多分、痩せた土壌であろう。

[写真]ベアハウスの西側で新たに耕耘中の三郎畑

三郎さんがそこをパラダイスにしようと言ってくれた。
固い地面の表面をまずは綺麗に草刈りした後、鍬で降り起こしていく。
ズシッズシッと鍬を振り下ろすが、30センチくらいしか歯が入らないらしい。
「固いね。ここまでだよ」
忙しい自分の本業の仕事の合間を見ながら来てくれる。
せっせと面積を広げ、畝を立て、肥料を蒔く。

( 何を植えるかはお楽しみだ by 農園主 )

2014/06/18(Wed) ありのままに生きる

千葉県茂原市の先輩農家を久し振りに訪ねた。
これまで何度も訪問させてもらっているが、いつも明快な考えが返ってくる。
 「今年の豪雪で味落ち?そりゃ、お天道様が出なければ無理だよ。
 お客様には“今は、まずいよ〜”って言えばいい。」
―えっ?
 「正直でなければいけないよ。」

2度の脳梗塞で言語障害と右半身麻痺でも、懸命のリハビリを続けながら、
歌手活動をする往年のスターのインタビュー。
「格好悪い自分をありのままに見てもらいたい。それでも前に進んでいるのだと。」

( ヒデキも還暦、だそうだ by 農園主 )

2014/06/19(Thu) 夏先取り

冬の寒い時期、高設ベッドの腰から下にはスカートをはかせる。
土の保温のためにビニールシートを張るのである。

シーズンが終わると、砂ほこりやら、練乳のこぼした後やら、
色々な汚れが付いてしまう。
これを晴れの暑い日にじゃぶじゃぶと水洗いするのである。
大人の視線では目立たないのだが、子供には気になるはずだから。

[写真]高設ベッドの保温シート(通称:スカート)の水洗いを終えた本圃ハウスの様子

「お客さんが来なくなると、結構、地味な仕事もしているのね」
近所の方はそう言う。
いえいえ、イチゴ農家の仕事は、地味で地道な仕事ばかり。
その積み重ねである。

( 海パンとサンダルで by 農園主 ) 

2014/06/20(Fri) ぶらっと房総( pole pole 〜 in the park 〜 )

サーブの利いたレストランは楽しい。
料理を運んでもらうだけでなく、
食材の知識を教えてくれ、ちょっとしたユーモアで味を演出することは、
プロにしかできない仕事だからだ。

九十九里浜の人気の街である一宮町に当店はある。
フレンチ料理がランチで楽しめ、しかも一級のサーブ付きだ。

月替わりの「ポレポレコース」は、魚と肉料理の両方が堪能できる。
この日の魚料理は、「地魚の大葉包み ベルモットソース 青梅のアクセントと」。
すりおろした魚のふわふわした食感が、ソースにはもちろんだが、梅がいい。
肉料理は、「千葉県産若鶏のマスタード漬け パートフィル包み焼き 赤ワインソース甘夏のアクセンと」。
パイの柔らかいパリパリ感とソース、隠し味のたくあんが衝撃だ。

[写真]地魚の大葉包み ベルモットソース

[写真]千葉県産若鶏のマスタード漬け パートフィル包み焼き 赤ワインソース

当店とは「ポレポレ」つながりである。
「いちご狩りできますか?」とシーズン中は間違い電話で、
随分ご迷惑をかけた経緯があるが、オーナーは気持ちのいい人である。
ケニアでツアー企画や添乗員の経験もある方なので、
お客様の楽しませ方は、まさにツボを押さえている。

( 美味しくて楽しい食事 by 農園主 ) 

※ 農園から車で約70分。
 ※ 公式ホームページ : http://pole-pole-in-the-park.jimdo.com/

2014/06/21(Sat) アランのこと( モカ編 )

新しい友達が来園した。
のぶ子さんのところに先日やってきた子犬である。
生後2ヶ月のモカ(毛色からの命名)は初散歩だったそうだ。

最初は、自分よりはるかに大きなアランを怖がっていたが、
我々が談笑している間に、少しずつ間合いを詰め、
最後は、ごあいさつのキス。

[写真]仔犬のモカに、初めましてのキスをするヤギのアラン

アランは「キャンキャン」吠える犬には、
うるさそうに顔をそむけるのだが、
健気な子はいつも大歓迎な様子である。

( ご近所つきあい by 農園主 )