2014年9月28日〜10月4日
元に戻る
ホーム
2014/09/28(Sun) お久し振り
昼食後、午後の仕事に向かうとアランの小屋の前に懐かしい顔がある。
開園当初から何度もいちご狩りに足を運んでくれるご家族だった。
半年ぶりに会ったアランも興奮して、はしゃぎまわる。
定植したばかりの苗が並ぶ本圃ハウスに入ると、
「おいCベリーはどれ?」
開口一番の質問であった。
植えてから1週間。
すでに肥料分を吸収し始め、葉がつややかになって来た。
昨年よりも随分といい状態である。
( 今シーズンも人気が出そうだ by 農園主 )
2014/09/29(Mon) 見にくいけど
農園の西側から、30機以上のヘリコプターが隊列をなして飛来。
隣町の木更津には陸上自衛隊の駐屯地があり、第1ヘリコプター団の拠点になっている。
今朝のニュースで、御嶽山の登山者を“自衛隊”が空中から救助するシーンに
何か頭が下がる思いだった。
疑問に思うことは、どうして彼らの活躍はいつも“自衛隊”と一括りに報道されるのか。
師団や部隊名がある。
それをはっきりさせることで、本人達の士気が上がるだけでなく、
周辺地域の住民も誇らしく思うのではないか。
山頂でのロープを使った救出には、どれだけの訓練があったのだろうか。
命がけである。
( プロフェッショナル by 農園主 )
2014/09/30(Tue) 休憩時間
修行のような仕事をしている。
使い終わった育苗ポットの洗浄である。
水洗いをしてから消毒液に浸す。12,000個。
2人で1日3,000個少々の進捗だから先は長い。
いいところもある。
濡れないように上下ウィンドブレーカーを着ているので、
躊躇せず草の上に寝転がってアランと遊べること。
一息ついて、いつもと違う目線で彼を見上げると、
鼻の穴が、、、デカい。
( それでも男前 by 農園主 )
2014/10/01(Wed) 秋味
君津に移住しようと決めた当時、家探しに意外と苦労した。
3年前のことである。
最終的には、師匠の奥さんであるトモ子さんが、
知り合いのネットワークを駆使して見つけてくれるのだが、
親身に気にかけてくれていたのが地元でも有名な椎茸を栽培するご夫婦だった。
今年もその旬の季節がやって来た。
お二人が育てた“まいたけ”である。
原木栽培での舞茸は、菌床と異なり、
年に1度、しかもこの時期しか採れない。
9月から10月の間に降雨と気温(15℃以下)の条件が合致すると、
発芽するそうだが、今年は9月の低温でいつもより時期が早まったそうだ。
その分、少し肉が今年は薄いと言うのだが、とんでもない。
期待通りのバター醤油炒めに舌鼓を打つ。
初秋の美味に感謝。
( 麦酒とともに by 農園主 )
2014/10/02(Thu) かわいい子には
新しく展開する若い葉の色が濃くなり、ツヤが出始めた。
土中の基肥に含まれる肥料と施肥によるチッソ分を吸収し始めた証拠だ。
定植前は、花芽分化を促進するためにチッソ分を抑制してきたので、
ハツラツになってきたとも言える。
この養分は、根や葉に蓄えてある炭水化物によって、
アンモニアからアミノ酸、そしてタンパク質に生成されていく。
しかし、定植したばかりの苗は葉が小さく、光合成の能力はまだまだ未熟なので、
アンモニア濃度ばかりが一時的に上昇してしまいかねない。
特にこの時期は過湿になりがちなくらいに水管理をしているので尚更よくない。
その結果、新葉が黄化するだけでなく、将来の果実の生育にも影響してしまう。
そこで、明日から数日の間、水・チッソの中断をする。
食べ過ぎの後の断食なだけに空腹感は相当強かろうが、
根を深く広く伸ばすきっかけにもなる。
( 明けにはご馳走を用意しておこう by 農園主 )
2014/10/03(Fri) 真価
オーロラのような見事な夕焼けになった。
しかし、雲の様子は何やら穏やかではない。
台風が接近している影響であろう。
昨年の10月には、1ハウスが倒壊する被害があり手を焼いた。
その教訓をどこまで生かせるか、ノウハウを蓄積したのか。
試される場になる。
( さぁ、準備へ by 農園主 )
2014/10/04(Sat) “アイアン・メイデン”
7,8年は会っていないだろうか。
高校時代の友人がひょっこり農園を訪ねて来た(ようだ)。
こちらは珍しく留守中だったので、再会とはいかなかったのだが、
受付ハウスの入口にメモと土産が置いてあった。
メモは左利きの独特の文字、味はあるが読みにくいのは相変わらずだ。
高校2年くらいになると、選択科目が増えいくつもの教室を移動するようになる。
その机のひとつに落書きをしたことがあった。
当時お気に入りの(今でもだが)バンドのベーシストを書いた。
すると、翌週にはギターリストの名前がそこに連ねて書かれていた。
「えっ?」 それが例の読みにくい文字だった。
彼の実家には度々寄らせてもらい、父上のオーディオルームで勝手によく遊んだ。
外に音は漏れないのだから、もちろんヴォリュームは、、、、。
彼の置き土産は、使わなくなったオーディオコンポ。
普通なら粗大ごみ行きだ。
「大音量で聞いてくれ」
メッセージにはそうあった。 パイナップルワインとともに。
( 変なやつである by 農園主 )
トップに戻る
元に戻る
ホーム