[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2014年10月5日〜10月11日

2014/10/05(Sun) アランのこと( 外泊編 )

大型の台風が直撃しそうなので、
今晩から、安全なところにアランを避難させることにした。
彼にとっては初めての外泊になる。
お願いした宿泊先は、大好きなのぶ子さん宅の敷地内にある牛舎。
これ以上安心なところはない。
かつては28頭の牛がいたというから広く、その一角に子牛用のスペースがある。
のぶ子さんが綺麗に掃除をして、ワラを敷いて迎えてくれた。
スウィート・ルームである。

[写真]のぶ子さん宅の牛舎で、餌を食べるアランの様子

そうは言っても、慣れない場所には慎重になる性質なので、最初は心配したが、
拍子抜けするほど、すんなり牛舎に入り、天井の高さに興味津々な様子。
動物好きであるのぶ子さんのご家族が次々と様子を見に来てくれたので、
すぐに馴染んだようである。

( 帰りたくないと駄々をこねそうだ by 農園主 )

2014/10/06(Mon) 農家の日常

台風が去った。
短時間だったとはいえ、一時は家が揺れそうな暴風だったので、
ひやひやしたが、おかげ様で今回はハウスの倒壊はなかった。
 ご心配の電話やメールを皆様からいただき、いつも勇気付けられる。
本当に感謝多謝である。
正直に言うと、ビニールは2か所ほど切られていた。
早速、張り替え作業が始まることになるが、この程度は今や想定内だ。
アランも無事に外泊から帰って来て、安心したように自分の小屋に入っていく。

[写真]台風一過の青空の下、倒壊することなく無事だった本圃ハウスと受付ハウス

荘厳で威圧的な自然の前では、
最終的には祈ることと感謝することしかできない。

( 実感する by 農園主 )

2014/10/07(Tue) 復活

[写真]艶やかな葉っぱになってきた“かなみひめ”

「かなみひめ」の葉が光ってきた。

先月は、ハダニのせいで生気を失いかけていたのだが、
このつややかな姿に今後の期待が高まる。
当園の4品種の中では、一番遅くに花芽分化したので、
収穫時期は他よりも少し遅れるかもしれないが、
状態は、昨シーズンよりも良いくらいになっている。

( このまま突っ走れ by 農園主 )

2014/10/08(Wed) アランのこと( 2歳の誕生日編 )

「今日だったよね」
朝一番で、近所の方からりんごを丸ごといただいた。
久し振りの好物のプレゼントをうれしそうに頬張る。
覚えていてくれた人がいる。幸せモンである。

[写真]誕生日プレゼントのリンゴをかじろうとするアラン

それだけではない。
夕方には、いちご狩りのお客様でもある父子がわざわざ東京から来てくれた。
小学校の授業が終わって、りんごを持って直行したという。
「カレンダーに書いておいたから」
随分前から楽しみにしていたそうだ。

[写真]東京から遊びにきてくれた大好きな男の子を前に後ろ脚立ちで喜ぶアラン

アランと何度も押し相撲をして遊んでくれたので、
背中の毛を逆立て、耳をピンと立て、はしゃぎっぱなしだった。

( いい日だね、アラン by 農園主 ) 

2014/10/09(Thu) 上から目線

高いところが得意な方ではない。
しかし、また次の嵐が来ると言うので、(しかも大型)
ハウスの修繕を応急手当ながら始めたら、一日中ずっと空中にいたような気がする。
 午前中は、ハウス内で脚立に上がっての作業。
ハンマー片手に天井をずっと見上げていたので、首が凝る。
午後からは、屋外に登ってかがみながらだったので腰が痛い。
何でもできるから「百姓」のはずなのだが、なかなかその域は遠い。。。

いいこともある。
真上から見るとイチゴたちの姿はいつもと違って見える。
新葉は次々に展開し、思っていた以上にハツラツとしていた。

[写真]ビニールハウスの上から眺めたイチゴの苗の様子

( 元気づけられる by 農園主 )

2014/10/10(Fri) 開墾プロジェクト その4

[写真]三郎さんがネギ畑の泥上げ作業をしているところ

「ここの土に合うのかな」
植えてくれたネギの調子がいい。その理由を三郎さんはそう言う。
すでに美味しそうに見えるのだが、今日は根元に土を寄せていく。30pほど。
この辺りでは「くるむ」と言う。「泥上げ」とも呼ばれる作業である。

こうすることで、ネギはさらに成長しようとし、長く太くなっていく。
土に埋まった部分が白くなるので、白身の長いネギになっていくのである。
年末のちょうど開園のころには、いい具合に生長しているはず。

( 甘く柔らかく by 農園主 )

2014/10/11(Sat) ドックからハウスへ

定植から2週間が経ち、根の活着は順調な様子。
このタイミングで最初の葉かき(剪定)を始め、発根をさらに促す。
「10月中が勝負」  師匠はそう言う。
寒くなる前にしっかりとした株に仕上げていくことが、
充実した果実の出現につながる。

さて、自分たちのことになるが、年に1度は自分たちの調子を調べるために
人間ドックに行く。それが今日であった。
会社人のころは、終日休暇にしていたものだ。(当然のように)
今は、ハウスにUターン。そのまま、葉かきを始めている。

[写真]葉かき作業後のやよいひめの様子

( イチゴの具合が最優先だから by 農園主 )