[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2014年11月2日〜11月8日

2014/11/02(Sun) 抹茶ババロア

“紀の善”は 東京神楽坂にある甘味処。
その近所に住んでいたこともあって、忘れられない味のひとつである。
男独りでもつい寄ってしまいたくなるほどだ。

[写真]東京/神楽坂・紀の善の抹茶ババロア

君津で久し振りにこの美味に再会した。
先月、隣町(木更津市)にオープンした流行りのイオンモールで。
ショッピングモールの他、シネコンやフットサルコート、バーベキューコーナーもあり、
「ご家族で終日お過ごしください」というふれこみの複合施設である。

一方、このババロアは開店記念のお取り寄せフェアだったようで、
いつも買えるものではなく、今後のフェアの予定もないと言うから残念だ。
広く浅く、なのか、ニッチなのか。集客の難しさを独り考えてしまった。

( 次の再会はいつになることやら by 農園主 ) 

2014/11/03(Mon) “かなみひめ”の今(2014年11月)

[写真]かなみひめの一番花

”かなみひめ”の大輪が咲いた。株の勢いもいい。

振り返れば、初夏の採苗時にランナーの出現が遅く、
苗数が無事揃うのかとハラハラしたことも。
また、9月にはあれだけ気をつけていたのに、
ハダニに襲われ、葉は生気を失いかけていた時もあった。
今となっては、笑い話。たいした苦労ではない。

何より心躍るのは、この花を観ていると、
大果であの香りと糖度の充実した“かなみひめ”のお披露目が
今シーズンもできそうなところまでこぎ着けられたことである。
しかも、少しだが、早めに収穫できそうなのだ。

( ファンの方、乞うご期待 by 農園主 )

2014/11/04(Tue) 農を考える( 出合いについて )

「何とかなりませんかね」
農園の仕事をしていると様々な取引業者の方にお願いすることが多い。
値段のことだったり、条件の改善だったり。

金融市場であっても買値と売値が“出合う”ためには互いの譲歩があってこそ。
それは百も承知なので、一方的に我がままを言うつもりはない。
しかし、それでも“出合う”ことがなかなか難しいのがこの業界である。
農家のニーズに応えようと一歩を踏み出す業者は驚くほど少ない。

“ゼロ回答”はサラリーマンのころ、恥ずかしい言葉のひとつだった。
お客様や取引先の希望に対して何も応えられないのは、
自らの存在意義が問われるからである。

[写真]夕暮れ時のポレポレ農園

( 意地を張ろうよ by 農園主 ) 

2014/11/05(Wed) わきめ

植物は、本芽の他に脇芽(わきめ)を発生させることでその生命力を強める。
イチゴも放っておけば、いくつもの脇芽を出現させ、そこからも開花して実を着ける。
それは豊作になっていい、というわけにはいかない。
栄養分は分散され、実は小粒、糖度も低くなってしまうからである。

[写真]脇芽を取った後の紅ほっぺ

従って、本芽だけを残していく一芽(ひとめ)仕立てが基本なのだが、手間はかかる。
特に春先以降は、脇芽の発生速度がハンパではないので、手入れは後手になりがち。。。
「仕方ないよね」 農家仲間では慰め合うこともしばしばだ。
 しかし、一芽で最後まで通すプロもいる。
 「徹頭徹尾、一芽でやってますよ」
実績に裏打ちされた人達の言葉を聞くと、勇気が出る。
同時に、まだまだ、やるべきことは山のようにあることを知る。

( 先は長いな by 農園主 )

2014/11/06(Thu) ランチの王様( 煮魚定食 in 魚忠 )

ソゲ(平目の子)の煮魚をいただいた。
実はここ、刺身、天ぷらもイケる。
それもそのはず、鮮魚の水産問屋がやっているお店なのだ。

[写真]富津・食い処 魚忠の煮魚定食

農園から少々南下すれば、房総の魚を堪能できるところは多く、
鋸南町、鴨川、館山、おすすめのスポットは山ほどある。
ただ、いちご狩りの後にお客様に時々聞かれることがある。
「魚食べたいけど、時間がないから近場にないですか?」
そういう方に打ってつけだと思う。

( リサーチ続けてます by 農園主 )

※ 農園から車で約15分。
 ※ 店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1206/A120603/12019749/

2014/11/07(Fri) 黒&クロ

サプライズな金融政策で株高、円安を演出したのは、日銀の黒田総裁だ。
「血が騒ぐでしょ」 農家になる前に金融の世界にいたことを知る仲間達は、
そう冷やかすが、とんでもない。
ディーリングルームで何台ものモニターと終日にらめっこしている人達と
勝負するほど、野暮ではない。
身ぐるみ剥がされるのがオチである。

もっぱら気がかりなのは、当園のクロちゃんの方だ。
食欲もなく、ぼんやりしていることが多くなった。
そう、眠くなってきたのである。
そろそろ春までの寝床を作ってあげなければ。

[写真]水面から半分顔をだしてこちらをみているカメのクロちゃん

( これも大事な仕事 by 農園主 )

2014/11/08(Sat) やよいちゃんっ

[写真]やよいひめの一番花

ついにと言うのか、ようやくと言うのか。
“やよいひめ”が開花した。 これで4品種すべての花が揃った。

今年はこの品種の作り方をしっかりと勉強し直した(つもりだ)。
開花までは何とかその成果が出ていると思う。
次は、最大の難関である寒い時期の管理になる。 まさにこれから。
温度と水の感度がとても微妙なのである。

( 作戦は練ってある by 農園主 )