[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2014年11月23日〜11月29日

2014/11/23(Sun) 黄金の左上手

昭和の大横綱大鵬に優勝回数を並べた白鵬。
仕事から帰ると、大一番は終わっていたことが残念だったが、
優勝インタビューでは、モンゴル語で両親への感謝を述べた後、
日本国民、天皇陛下への感謝も涙ぐみながら口にする姿に、
思わずこちらも涙を誘われた。
彼の言葉が偽りでないのは、“引いた相撲”がないことである。

( 正々堂々 by 農園主 )

2014/11/24(Mon) 金融マンの甲斐性

1年振りに仙台から友人がやって来た。
被災地の中小企業を金融面から支援する仕事をしている。
当地のイチゴで作られたスパークリング・ワインを土産に持って。
(その他、地元の様々な酒のつまみ付きだ。)

[写真]仙台の友人からのお土産(イチゴのスパークリングワイン、牛タンのラー油、笹カマ、ホヤのポイル)

被災地のイチゴ地域も動き出しているそうだ。
新しいブランドが立ち上がっている。
「地元出身の若手IT企業の社長とベテラン農家たちが頑張っているよ。
色んなファイナンス手法(資金調達)も考えているし。」

―そうなんだ。凄いね。
「でも、そうばかりでもない。被災地向けの有利な資金があるからと言って、
安易に飛びついてしまう会社もたくさんある。」
―利息の安い資金なのだからいいのでは?
「返済することには変わりない。もし借金を返すことが仕事の目的になってしまったら、
何のために働いているのかわからなくなるよね。
“自分の幸せを実現する”ために仕事をする。そのために資金計画を立てようって、
社長のオッチャンたちと話しているんだけどね。」

( おせっかいと紙一重なのだ by 農園主 ) 

2014/11/25(Tue) ランチの王様 ( ぶだいの赤づけ寿司 in 巴寿司 )

クルリクルリと舞うように泳ぐことが、舞鯛(ぶだい)と呼ばれる由縁。
小笠原など暖かい海を中心に生息するが、伊豆や房州でも獲れ、
館山ではこれを独自のタレで食べさせてくれる。

[写真]館山・巴寿司  ぶだいの赤づけ寿司

身自体は“タンパク”と店の若大将は言うが、そこへ秘伝のタレにくぐらせることで、
ほんのりと甘みを感じる醤油味に仕上がる。ワサビとの相性は抜群だ。
最大の魅力は、もちもちと言うか、しっかりとした食感にある。
酒にも合いそうなので、「土産に持って帰れますか?」 つい聞いてしまった。

漁獲高は減ってきており港に上がらない時もあるのが、大将の悩みだそうだ。

( ネタの有無を確認の上で訪れたい by 農園主 )

2014/11/26(Wed) 農を考える ( “クラウド” について )

農作業にIT。 「見える化」は流行りである。
気温、湿度、二酸化炭素濃度等の日中推移をデータ化しようという試みだ。
“勘”に頼らない栽培、それが謳い文句でもある。
便利なものは利用する、それは当然だと思っているが、
果たしてそうなるのか、なかなか整理ができない。

自分のハウスの環境データをタイムリーで入手し、それを収集する「見える化」。
当園でも自己測定機器を使って把握に努めているが、
大事なのは、「で?どうするのか?」 にある。
データから栽培管理の次の手を打つことが出来なければ、ただの数字の羅列だ。
その先の「ガイドライン」があって、データの利用価値が初めて出てくる。

イチゴの栽培は、野菜作目の中でも簡単ではないと言われる。
数値で割り切れないところがあることを実感するので、深く頷ける。
だから「ガイドライン」があったら、どんなにか助かるだろうと思うのだが、
それはベテラン農家の“勘”からしか作れないものでもある。

( 雲をつかむようなもの by 農園主 )

2014/11/27(Thu) 師走の足音

“葉よせ”のワイヤー(エクセル線)に竹串の支えを入れていく。
今年は、いつもの竹製の割箸の他、竹そのものを割って作った串も使っている。
冬支度の作業は、これで一通り終了だ。

[写真]葉よせのワイヤーの支柱として手製の竹串を取り付けた様子

さーて、打ち上げ、と行きたいところではあるが、
明日からは、お客様を迎える準備作業に入る。
受付ハウスの片づけと掃除だけでなく、農園内に所々に溜まる水はけの改善や、
本圃ハウスの修繕、アランフィールドの手直し、納税の申告準備(入力)、、、きりはない。

( 12月はもうすぐそこ by 農園主 )

2014/11/28(Fri) 農を考える ( 就農支援について )

新しく農業を始めようとする人の支援を目的とした、
行政、民間の様々な機関があり、それを仕事としている方々がいる。
振り返れば、大変お世話になった人(機関)には感謝し切れない思いである。
一方で、必ずしもそうでなかった機関もあることは残念だ。

「昨年はこの地域で何人が就農されたのですか?」
不安を抱える新規就農希望者からすれば、当たり前のこの質問に
即答がなく、一層不安になった記憶がある。

また、相手からの質問で、
「何か、困っていることがありますか?」と聞かれることだ。
起業している人間にとって経営の安定化が心配の種に決まっている。
新規就農者は、栽培技術、販売施策、ファイナンス計画、全てに
“具体的な” アドバイスを期待しているのである。
「応援している」と口で言うことは簡単だが、その本質は、生半可なことではない。

( 責任感から信頼感 by 農園主 )

2014/11/29(Sat) 発表会

[写真]先端が赤く色付いてきた“おいCベリー”の様子

いよいよ赤く色付いて来た。 おいCベリーである。

その他の品種も結実した青い実がどんどん肥大している。
昨シーズンと比べると1週間くらい早いペースだろうか。
このまま順調にいけば、目標であったクリスマスの開園が
ついに実現できそうな予感。
店頭での直売は、その少し前、12月中頃から始められれば、
と意気込んでいる。

( ワクワクとドキドキと by 農園主 )