2014年12月21日〜12月27日
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2014/12/21(Sun) 幕開け
いちご狩り初日。
懐かしいご家族と次々と再会し、心躍る。
シーズン3年目のオープンで、4、5回目くらいの再会になる方々もおられる。
”抜群”とのいちご評をいただき、ひと安心だ。
アランにクリスマス・プレゼントを用意いただいた親子もおられた。
「うちでは、ポレポレさんはディズニーランドよりも大きなイベントなんですよ。
この子も気合い入れて早起きしますからね。」
お母さんはそう言うので、
―またぁ、大げさですねぇ、嬉しいですけど。
「だってー、ディズニーランドは夜まで遊べるけど、
ここは朝来て、美味しそうなイチゴをいっぱい選びたいからねっ」
お子さんはツボをよくわかっている。
( 嬉しい出会いだらけ by 農園主 )
2014/12/22(Mon) 期待に
あの“かなみひめ”が熟れ始めた。
「桃のような」ジューシーさと独特の甘味にファンは多く、
いちご狩りで食べ比べをすると圧倒的な人気になる。
しかし、病害虫に弱く手間がかかる上に、収量が少ないので、
農家の間では圧倒的に不人気だ。だから、生産者も少ない。
難点は、まだある。
果肉がとても柔らかいため大変傷みやすく、宅配に向かないのである。
それでも、この品種をつくり続ける。
他でもない、皆様の期待があるからである。
明日は、店頭で珍しく(少量ながら)並べられる予定だ。
( お立ち寄りを by 農園主 )
2014/12/23(Tue) えさカゴ
アランへの餌やり体験をするためのものである。
いちご狩りの後、これを持ってアラン・フィールドに出かける。
少し太り気味なので、少量ずつだ。
2歳になり、すっかり体が大きくなったので、
今季からアランとは柵越しに触れ合ってもらうようにした。
それでも、カゴの中へ顔を突っ込まれてあっと言う間に餌を
食べられてしまう子や、ついでに髪の毛をかじられる子など色々。
共通しているのは、最後は笑い声が聞こえてくること。今のところは。
( 昨シーズンは30数人を泣かせた彼だ by 農園主 )
2014/12/24(Wed) やよいひめ再会
「おっ、これこれ」
目標としているイメージに近い “やよいひめ” が出来始めている。
食感は固くがっつり、少し毛深いようにも感じるザラザラ感。
そして、独特のワインのような風味。
昨シーズンは、最後まで “やよい” ファンを満足させることができず、悔しかった。
オフシーズンの間に産地である群馬県の農家で情報収集。
背水の陣のつもりで、色々と悩み続けている。
ここ房総では、自然環境が違うので独自の工夫が必要である上に、
そもそも、市場出荷を基本とする作り方といちご狩りで食していただくための作り方は、
同じイチゴでも大きく異なることも実感している。
それでも、ヒントは得たつもりだ。
( 再デビュー by 農園主 )
2014/12/25(Thu) 門松
「カドマツいる?」
なんと、ご近所の方の手作りをいただいた。
農園初の縁起物、立派である。
松飾りとも呼ばれるが、そもそもは徳川家の風習だったと聞く。
竹(武田家)を松(松平家)で囲む理由はそこから来ているそうだ。
中途半端なうんちくはさて置き、
兎にも角にも、正月の開園は必須となったわけである。
( いちごのある限り、年中無休 by 農園主 )
2014/12/26(Fri) アイスモンスター
そう呼ばれる蔵王スキー場の樹氷は、幻想的。
合間を縫って滑る快感は特別なものであるが、
そのアオモリトドマツが枯れ始めているという。
イモムシ(蛾の幼虫)が大発生し、食い荒らしていることが原因。
治療の頼みは、天敵である細菌だそうだ。
当園のイチゴたちは今のところ絶好調であるが、
3日もあれば表情は変わるから気は抜けない。
ハダニの天敵(チリカブリダニ)を追加で投入した。
寒さが厳しくなってもハダニは元気なのだが、天敵の活動は弱まってしまうからだ。
人間が思い通りにできることは本当にわずかである。
( それでも諦めない by 農園主 )
2014/12/27(Sat) かなみ祭り
“かなみひめ”が今シーズン最初の真っ盛り。
生育に手間のかかるこの品種であるが、
順調に育った場合のその味覚は、格別だ。
明日は余すことなくお楽しみいただく予定である。
「何これーっ、桃みたい」 そんな歓声がハウス内で響くことを期待して。
( こちらも楽しみ by 農園主 )
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