[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2015年1月4日〜1月10日

2015/01/04(Sun) ツボと気合

「年末に家族全員、インフルエンザで寝込んじゃって」
最近よく聞く。賀状にそう書いて寄越す友人もいる。

おかげ様で当園は、元気に営業できている。
12月12日から休みなく直売は営業中。
嫁の頑張りが特に顕著だ。
勤め人のころは、冬に2回は寝込んでいたくらい寒さには弱かったが、
今は懸命に予防しているようだ。
最大の防御は、くつ下を常時履くこと。
これは、三陰交(冷えのツボ)を温めるという効果があると聞いた。
足首の内側にあり、内くるぶしの頂点から指4本分上がったところ。
寝る時ももちろん、履いたままで。
そして、最後はやっぱり「気合い」。

( 絶対に休まない、いや休めない緊張感である by 農園主 )

2015/01/05(Mon) アランのこと ( 正月休み編 )

仕事始めになるこの日、当園のいちご狩りはお休み。
と言っても、直売は営業しているので仕事はいつも通りである。
ただ、アランに出番はなく、ようやくの寝正月になった。
これまでの接客疲れか、柔らかい陽射しにうとうと船を漕ぎ、
そして、深〜い眠りへ。

[写真]暖かい陽射しの下で足を投げ出し首を伸ばして眠るアラン

( 明日からまた頼むぞ by 農園主 )

2015/01/06(Tue) 伝統の意味

高校ラグビーの季節である。
4年後には日本でワールドカップが開かれ、その主役になる世代だ。
「One for All、All for One」(ひとりは皆のために、皆は勝利のために)
ラガーマン精神の象徴として有名な言葉である。
しかし実は、入部して最初に教えられることは、
「トライの後に決してガッツポーズをしてはいけない」
そう、相手を尊重する姿勢である。

( 紳士のスポーツ by 農園主 )

2015/01/07(Wed) バック・トゥ・ザ・フューチャー

この日を楽しみにしていた。
“かなみひめ”の生みの親が、静岡県富士市から来園された。
イチゴ栽培歴60年を超える御年88歳の金指(かねさし)氏である。

「素直に、育ってますね」
当園の出来栄えに、年齢を感じさせない若々しい笑みで開口一番そう言われた。
その優しい雰囲気に緊張が解け、栽培上の質問を矢つぎ早に飛ばしてしまったが、
独特のテンポを保ちながら(ひ孫さんの写真や地元のグラウンドゴルフ大会で優勝された
トロフィーの写真を見せ)、ひとつひとつ丁寧に意見を頂けた。
来シーズンから試してみたい貴重な話ばかりである。

[写真]かなみひめが色づいている様子

“かなみ”の名前の由来もお聞きできた。
奥様や娘さんのお名前ではなく、
“金(か)、中(な)、三(み)”だそうだ。
「金指」(かねさし)氏が、「中国」でイチゴの栽培指導をされた時に開発した品種で、
その時の出資元が「三菱商事」だったそうだ。

― そうなんですね。 
面白い話には違いないのだが、
初恋の人の名前だと言ってほしかったような気もする。。。

( 自分が88歳の時に映るイチゴはどんな風景だろう by 農園主 )

2015/01/08(Thu) 働くということ

「ホワイトカラー・エグゼンプション」(サラリーマン年俸制)が
いよいよ実現しそうな政府の動きである。
もし、会社から仕事の評価基準を労働時間ではなく、
成果主義(能力主義)にしようと提案されたら。。。
これは、いやとは言いにくい。 なぜなら、
「自分は努力型で頑張ってはいますが、なかなか成績が上がらなくて」
とダメ社員を自称しているように聞こえてしまうからだ。

農家は文字通りの「成果主義」である。しかも100%。
皆様が喜ぶ果実が生らなければ、それまでどんなに汗をかこうが、
一銭にもならない、無収入である。
意外と知られていないが、農家の労働時間の制約はない。
労働基準法の適用外で、どんなに長く働いても良いと法律のお墨付きである。
これが成立しているのは、多分、仕事の目標が明確で仲間がそれを共有できるからだ。

 年俸制導入の対象を、まずは銀行や証券会社のディーラーなどと考えているようだが、
ひとりでできる仕事ではない。
バックオフィス(決済事務)、ミドルオフィス(契約事務)など様々なサポート、
「和」があって初めて成立するものである。

( 日本らしい会社の在り方もある by 農園主 )

2015/01/09(Fri) 必需品

嫁さん宛てに東京の友人から小包が届いた。
「寒がりなのに頑張っているね」
メッセージとともに大量の靴下が入っている。

[写真]ハート形のボックスに入った靴下の詰め合わせセット(ミニテディベア付き)

靴下を履いたまま寝るのは、
あまり縁起のいいものではないとの話も聞いたが、
風邪予防には替えられない。

( おかげ様で,この冬は乗り越えられそうだ 農園主 )

2015/01/10(Sat) たこ揚げ

[写真]ポレポレ農園の凧(コブタとヒヨコ)

もともとは「いかのぼり」と上方では呼ばれていたこの遊び。
それが江戸で流行り、あまりの人気に「町中での“いかのぼり”を禁止する」との
お触れが出たそうな。
そのときに「“いか”ではなく“たこ”だ!」と江戸っ子たちが言い出したのが始まりだとか。
お役所も松の内だけはたこ揚げを大目に見たことで、正月遊びとして定着したとも。
ちなみに、当園での人気は”ブタ”と”ひよこ”。

( 強風でない限り、いつでもご用意している by 農園主 )