2015年6月14日〜6月20日
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2015/06/14(Sun) 思わぬ長期休暇
「ケンカでもして、逃げられたかと思ったよ」
のぶ子さんが笑顔でそう言った。
この数日間、嫁さんを農園で見かけないからだ。
先日、右手の小指を骨折して家でしばらく安静にしている。
アランを散歩させていたら、彼が急に駆け出しその拍子に転んだのだ。
その時に、顔も擦りむいたので包帯と絆創膏だらけになっている。
鎖を手放せば良かったのだが、道路に向かって走り出したらという心配もあるので、
嫁さんの気持ちもわからないではない。
それでも、今は利き手ではない左手を器用に使って、モグモグ食事をしているので、
いたって元気、ご心配は無用である。
アランのことをいつまでも“子やぎ”と思って甘やかしてしまうが、
いつも間にやら力強い大人になっている。
犬の散歩でも同じように怪我をしてしまうこともあると聞く。
疾走したい時、跳ねたい時、本能的にあるに違いない。
こちらが勝手に擬人化するのは過信というものだ。
それぞれに、生きていくための意志がある。
( かけがえのない家族 by 農園主 )
2015/06/15(Mon) アランのこと( 男同士編 )
この数日、アランがやけに素直というのか、従順である。
いつもわがままし放題なのに。
「もう少し仕事があるから、外出るのは待って」
―メェ(控えめに)
「さあ、小屋に帰るよ。道草食わないで真っ直ぐね」
―メェ〜(小さく頷いて)
嫁さんが怪我したことを気にしているのか、
農園で私がひとりで仕事をしている姿が忙しそうに見えるのか。
いずれにしても、俺たち二人だけではなかなか盛り上がらないのは確かである。
( 冴えない男同士なのだ by 農園主 )
2015/06/16(Tue) ディフェンス
「あれっ?」
2,3日前から気になっていたのだが、葉がよれ始めている。
ハダニが出ている兆候だ。
慌てて予定を変更して、防除に取り掛かる。
シーズン中の本圃ハウスでは、天敵が大活躍するのだが、
育苗時期(特に暑い夏場)には、炭そ病という大敵があり、
その殺菌剤を定期的に散布する必要がある。
これが天敵との相性がよくないので併用が難しい。
それにしても、例年ハダニ対策ができていない。。。
先週まで順調に見えていても、様相はすぐに一変する。
ハダニも生きようとしているのだから、思い通りにはいかないと
フラストレートするのは、思い上がりかも知れない。
( それでも by 農園主 )
2015/06/17(Wed) 応援
「ひとりで仕事は大変でしょう」
農園を通りかかる方々から声を掛けていただく。
もちろん、楽ではないのだが、
実はこの時期の仕事量はあまり多くない。
その意味では、不幸中の幸いとも言える。
育苗中の苗はまだ数を増やしている段階。
本圃ハウスの片づけはあるが、梅雨明けまでに間に合えばセーフ。
アランもクロたちもなぜか最近は大変素直で手がかからない。
そして、嫁さんもひとりで髪を洗えるようになったようだ。
( 皿洗いぐらいは、わけない by 農園主 )
2015/06/18(Thu) 子供の遠足
「暇だろうから、みんなといっしょに映画に行こうよ」
のぶ子さんからの誘いで、嫁さんが出かけて行った。
メンバーは、定植を手伝ってくれている近所の“お母さん”たちである。
館内には相当早くから一番乗りし、お菓子やジュースがそれぞれから次々と。
「昨晩は、楽しみでよく寝らんなかったよ」
映画の後は、ランチと甘い物をみんなで食べたというから、
あのにぎやかなおしゃべりと笑いは、止まらなかったことであろう。
( 人生を謳歌 by 農園主 )
2015/06/19(Fri) 仕事の神髄
あと2ヶ月で50歳になる現役プロ野球選手がいる。
山本昌投手は、昨日も2軍の登板でもがいていた。
すでに200勝を越える大投手も、
怪我からの復帰には時間がかかっている。
ちなみに超人イチローは41歳、それを遥かに超えるのだから
オジさんの一員としては応援せずにいられない。
かつてのインタビューを記憶している。
長く続けるコツは?との問いに、
「真面目にコツコツ、そして頭を使うこと」と答えていた。淡々と。
これが簡単そうで、もっとも難しいことなのだとも思う。
( いちご作りも多分同じである by 農園主 )
2015/06/20(Sat) ぼちぼち
あれだけいつも「休みがないね?」と言っていた嫁なのだが、
いざ長期休暇となると1週間で手持無沙汰になったようである。
怪我の回復は、おかげ様でお医者さんがびっくりするくらい順調らしい。
農家ならではなのか、新陳代謝はすこぶる良好であるようだ。
そういうわけで、今朝の水遣りから仕事に復帰。
本格的な戦力になるのは、まだまだ先になりそうではあるが、
農園でのアランの喜びようと言ったらなかった。
これまで毎日、家主さんやご近所の方々が心配してくれ、
そして、お客様方からはメールでの励ましもいただいた。
怪我をしてあらためて感じる。
( みんながいること by 農園主 )
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