[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2015年8月23日〜8月29日

2015/08/23(Sun) トンチン

受付ハウスの脇に雨よけのアーケードがある。
お客様がトイレに濡れずに移動できるように昨年作ったもの。
意外な副産物は、ここが人気の憩いの場になったことだ。
この通路は風が通ってとても涼しいのである。
ただ、砂ぼこりが立ったり、雨水がしみて足下がぬかるんだりすることもあった。
そこで、カイゼン。 防草シートを張ることにした。

[写真]雑草をすべて刈り取ってむき出しの地面となった雨よけアーケードの様子

まずは草をきれいに刈った。
これから地面を均し、シートを“綺麗に”張っていく。
これまで何度かの経験から、上手にピン止めができるのは嫁さんである。
「腕が鳴るな〜」
相当、張り切っている。

( 頼むよ by 農園主 )

2015/08/24(Mon) ランチの王様( 日替わり魚料理 in モンペリエ )

営業40年を超える君津の老舗フレンチ。
ご夫婦でやっておられる。
店内に古さはなく、親近感のある伝統すら感じる。
手入れが隅々まで行き届いているからこそだ。
いつ訪れても店内もシルバーもピカピカである。

[写真]君津・モンペリエの日替わり魚料理

料理はとても丁寧で期待以上だから、いつも人で溢れている。
個人的には魚のコースが好み。ワクワクさせてくれるから。
ご夫婦は、高校野球のファンで地元の贔屓の高校が勝ち進むと、
店が臨時休業になることもあるくらい。

( ここにもこだわりがある by 農園主 )

2015/08/25(Tue) 爽快に

[写真]防草シートを張り終えたばかりの雨よけアーケードの様子

アーケードのシート張りがほぼ完成した。
簡単そうに見えるが、ただシートを留めればいいのではない。
地面にはパイプがあったりブロックや排水管などの障害物が多く、
その度に“切り貼り”が必要になるので、器用さと根気が求められる。
数年前にハウスの施工業者にやってもらったら、目も当てられない惨状となったことも。
当園のシート張り職人(嫁さん)曰く、今回の仕事は「まぁまぁ」とまんざらでもない。
もう少し手直しを入れてから仕上げるらしい。

( ご来園の上、感想を by 農園主 )

2015/08/26(Wed) ぶらっと房総( 刺身定食からの“とみうら元気倶楽部” )

高速館山道を使って農園から40分。終点の富浦ICを降りてすぐ。
まずは 「福喜庵(ふっきあん)」 の刺身定食をいただく。
日替わりで6種以上のネタを出してくれる。この日は9品種がてんこ盛りだ。
1,300円は奇跡の値段。

[写真]富浦・福喜庵の刺身定食

満腹になったところで、「とみうら元気倶楽部」の風呂へ。ここもICからすぐ。
市営の入浴施設ながら(失礼)、清潔感あふれ、とても気持ちがいい。
夏休みの間は混み合うそうだが、それ以外は「静かよ」常連らしきお婆ちゃんたちが
そう言っていた。いちご狩りシーズンはチャンスということである。
さっぱりしたら、のんびりと館山への海岸ドライブへ出かけるのもいい。

[写真]富浦・元気倶楽部の入浴施設

( いいところまだまだ by 農園主 )

※ 農園から車(高速利用)で約45分。
 ※ 施設情報: http://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kaniHP/info.asp?uid=1263

2015/08/27(Thu) 秋風

涼しい日が続いている。
昨日までで日中の平均気温は3日連続で25℃を下回った。
この気温、イチゴにとっては重要なトリガーポイントになる。
“花芽分化”が誘引されるからだ。
これまでは、苗の生長点は葉芽を作り、旺盛な葉の展開が見られてきた。
しかし、ある時期から花芽が形成されるようになる。
“気温”と“日長”の変化に反応して。
君津の日長時間は9月にかけて13〜12時間に短縮していく。
その上で気温25℃以下の条件が揃うと分化は誘引される。
そして、この条件が16〜17日間積み重ねられると花芽は分化するのである。

( 着地点を見据えて、仕事が始まる by 農園主 ) 

2015/08/28(Fri) 構いすぎない

[写真]葉かき作業後の育苗ハウスの様子

育苗期の最後になる葉かき(摘葉)を始めた。
葉かきは発根を促すので、いわば“栄養生長”を刺激する作業である。
自らが大きくなろうとするイチゴの生長活動だ。
しかしながら、すでに花芽分化(“生殖生長”)が視野に入っている時期。
来月中旬ころを想定しているので、苗をいじるのは今月一杯までが限度になる。
9月からは静かに切り替えができるように。

( そっとしておいて by 農園主 )

2015/08/29(Sat) 農を考える( Give & Take について )

銀行でディーラーをしていた頃、数十社の国内外の証券会社とつき合いがあった。
相場情報をもらったり、投資商品の紹介を受けたりと。
 しかし、実際に取引をする相手は数社であったと記憶している。
特に記憶に残っている営業マンは、口下手で、経験の浅い若い男だった。
酒も飲まないから接待も得意ではない。
相場観も見事なくらいに外すので、彼の話を聞きながらその逆の注文を出す時は
とても“安心”できたくらいだ。
しかし、最終的には彼との取引量が群を抜いて増えることになる。
困ったときに相談すると、ややこしい問題に最後まで真剣に付き合ってくれたからだ。
社内でできることできないことを徹底的に交渉し、
その結論にいたった理由や経緯をいつもきちんと説明してくれた。
できない場合にはその代替案も持って。
難問になると平気で放置する担当者が多い中では、きらりと光る存在だった。
こういう仕事振りが重なると不思議なもので、
取引する時に相手がちゃんと収益を取っているかが心配になったりする。
「ちゃんと儲けてるよね?」と。
ちなみに、今や彼は結婚し、かわいいお嬢さんを連れて、
毎年当園にいちご狩りに来てくれている。

さて、改正農協法が成立した。
農協の事業目的に「農業所得の増大に最大限の配慮をしなければならない」との
一文が明記されたそうである。

( Give&Give から始まる by 農園主 )