2015年10月4日〜10月10日
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2015/10/04(Sun) サボれない
「洗いが始まったね」
畑にネギの様子を見に来た三郎さんが、我々の仕事を見てそう言う。
定植後のこの時期にはお決まりの作業である。
育苗ポットを水に浸し、水洗いし、消毒液に浸す。
単純な仕事なのだが、数が多いので(とりあえず12,000個)、毎度3,4日仕事になる。
目的は殺菌である。
イチゴの病気の発症は、花粉症と同じようなものと考えている。
蓄積された体内濃度がどこかでその閾値(しきいち)を越えることで、
トリガーが引かれてしまうのではないかと。
100%の防御は難しいかもしれない。それでも、やれることはひとつひとつ。
( 修行のように by 農園主 )
2015/10/05(Mon) 顔色
定植した“紅ほっぺ”の葉が立ち上がっている。
根の活着は順調に進んでいるようだ。
葉茎が赤くなっているのは、育苗ポットから本圃に植え変えられたことで、
環境の変化をストレスと感じているため。この品種に強く見られる特徴である。
あと数日すれば、スッと色が引いていくはず。
( 表情豊かな時もある by 農園主 )
2015/10/06(Tue) アランのこと( ウサギとカメ?編 )
長く続く“ポット洗い”に疲れて、昼ごはんの後はつい眠くなる。
先日は午前中に頑張りすぎて、受付ハウスで寝過ごしてしまった。
ところが、2時近くになると目覚まし時計が自然となる。
「メ、メへェ〜」(仕事の時間ですけど〜)
アランは、午前と午後にアラン・フィールドに出かけ、昼は小屋で昼寝をするのが日課。
腹時計は正確である。
体調で仕事のペースが乱れる我々(夜更かしとか、呑み過ぎとか)とは、訳が違う。
そういう頑固なまでにマイペースなところが彼らしいのだが、
一方で、飽きっぽく、少し草を食べてはのんびりと日向ぼっこを始めるところもある。
( ヤギ、である by 農園主 )
2015/10/07(Wed) 連続
定植時期が後半になった“かなみひめ”と“やよいひめ”であるが、
この好天続きで、しっかりとした葉の形になってきた。
どの品種も活着が順調に進んでいる証拠であり、
半年かけた育苗作業が次につながっていく瞬間である。
上向きの葉の形状に、開花に向けて期待感が膨らむ。
果実の大きさは、出蕾までの生育状態で決まるのである。
もう少し付け加えるならば、果実の大きさは痩果(そうか)の数で決まる。
イチゴの表面にあるツブツブである。
ちなみに、この痩果は雌蕊(めしべ)が変化したものである。
( 2ヵ月先を想像しながら by 農園主 )
2015/10/08(Thu) アランのこと( 3歳の誕生日編 )
身内がうっかり忘れそうだったのに?
朝一番でご近所の方からプレゼントをいただいた。
大好物のりんごが3個。彼のイラスト付きである。
仲良しの湊くんからは「お誕生日おめでとう」と東京から電話が来た。
幸せモンだ。
あっと言う間の3年。体はもはや3歳とは思えないデカさである。
久し振りの好物にあまりのうれしさで我を忘れて、変顔になる。
( 男前が台無しだ by 農園主 )
2015/10/09(Fri) 適期に
定植後、2週間が経つ。
最初の葉かき(葉の剪定)を始める。
このタイミングがとても大事であることを師匠から教わった。
葉かきによって発根を促し、定植後の活着を確実に進めるためである。
洗濯機が故障しても、これは優先しなければいけない。。。
( とりあえずコインランドリーで by 農園主 )
2015/10/10(Sat) 三郎畑 ( ブロッコリーの苗 )
手のひらの倍はあるサイズだった。
昨年あのブロッコリーを手に入れられた方はとてもラッキーだったと思う。
味も格別だったのだから。
三郎さんが苗の植え付けを今朝始めた。今晩からの雨の前に。
少しだけ手伝わせてもらったのだが、畑の土が昨年とは比べものにならないほど
柔らかくフワフワになっていたのには驚いた。
三郎さんが鍬を使ってせっせと汗を流して耕してきた賜物である。
昨年よりも苗数は増やした。
歓喜の声をたくさん聞くために。
( 三郎さんの願いである by 農園主 )
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