[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2015年11月8日〜11月14日

2015/11/8(Sun) クロちゃんです( 眠い?)

[写真]手足を思いっきり伸ばして甲羅干しをするカメのクロちゃん

リラックスし過ぎなくらいに手足をデレデレに伸ばしている。
カメは平均気温が15℃を下回ると動きが鈍くなってくる。
そう、そろそろ冬眠の時期なのである。
10℃を切ってくると、本格的に寝床の準備をしてあげなければいけない。

( 来週くらいだろうか by 農園主 )

2015/11/9(Mon) カチッカチ

マルチ張りがようやく終わろうとしている。
白・黒・白の3枚のシートを張り合わせて培土を覆う。
つなぐ道具は、ホッチキス。12,000の株間を留めていく。

[写真]張ったばかりの白マルチの上に咲いた一輪のイチゴの花

今や新入社員でも使わないだろう。。。
会議資料は、コピー機がホッチキス留めまで全てをやってくれるのだから。
そんな余計なことを考えながら、
先をできるだけ見ないようにして進んでいくのである。

( カチッカチ by 農園主 )

2015/11/10(Tue) 天敵出動

イチゴの葉の養分を吸い尽くす体長0.3oのハダニは、やっかいな相手だ。
葉の裏側で繁殖するので、見つけにくく、防除しにくい大敵である。

[写真]本圃ハウスの高設ベッドに置いたチリカブリダニのボトル

今年も頼もしい助っ人を投入した。
チリカブリダニ。ハダニの天敵である。
1日当りハダニ成虫を5頭、20卵を捕食するそうだ。
地道だが、黙って確実に成果を上げる。
ただ、虫メガネの世界なので、なかなか活躍の場を見てあげられないのが、
大変残念なところではある。

( 減農薬の一端も担う by 農園主 ) 

2015/11/11(Wed) 桃太郎

テレビCMで毎回笑ってしまうものがある。
電話会社のCMだと思うが、3人の太郎が出て来る続き物のワンシーンである。
桃太郎が、他の太郎たちに退治した鬼を紹介する。
すると、鬼ちゃんは「オニ退治って、マジ勘弁すよ〜」と言う。

そうだろうなぁ、とつい思ってしまうのだ。
「どうして鬼はいつも退治の対象なのか」という気持ちがあったからかも知れない。
しかし、実はこの物語には子供のころからもっとモヤモヤしていたものがあったことを
このCMは思い出させてくれた。
「どうしてお供は、猿、雉、犬なの?」
なぜ、トラとか、ゾウとか選ばなかったのか?という疑問である。
100歩譲って、猿、犬はどこかで役に立ってくれそうな気がするが、雉?
キジってそもそもどんな鳥?何か飛び道具でも?と子供心に不思議だったものである。

それが、君津に来て疑問が“スキッ”と解けた。
それほど山奥に入らなくても、猿の群れはよく見かける。
雉は当園の周りでも「ケーン、ケン」と鳴きながら、トトトッと早歩きをしている。
そう、どこにでもいる動物だからこそ、選ばれたのである。
特殊能力など期待されていない。
もし、当園が鬼退治に出掛けるなら、ヤギとカメ2匹と行くことになりそうだ。

( マイペースすぎて、気が重くなる by 農園主 )

2015/11/12(Thu) ご質問

「いちご狩りって、いつからできますか?」
お問い合わせの電話をいただく季節になった。

[写真]かなみひめの大きな花が咲いている様子

今の花たちが結実して赤い実になるのは1か月後になるが、
直売やいちご狩りができるくらいまでに、
果実が揃うのが一体いつになるのか、正直わからない。。。
そうお答えしている。
天候とイチゴたちの頑張り次第としか言えないのである。

( でも、ホントに順調に来ている by 農園主 ) 

2015/11/13(Fri) マット

[写真]高設ベッドに巻いた白マルチの下にマットを敷いた様子

白マルチが細いテーブルのような形に見える。
何度も来園されている方々も意外にご存知ないのだが、
白マルチの下には、発泡スチロールの薄いマットが敷いてあるのだ。
これは、イチゴが結実した時に、その重みで果房(茎)が折れてしまうのを
防ぐためのクッションである。
万が一、折れたりすると、養分が果実に届かないので、味覚は残念なものになってしまう。
もっと言うと、最終的にはマットの下にはワイヤーを通し、
針金を取り付けて支えていく仕事も待っている。

( イチゴって、結構な重さがある by 農園主 )

2015/11/14(Sat) フォースの覚醒

12月に「スター・ウォーズ」の新作が公開される。
その料金を都心の一部で値上げする映画館があり、
“露骨な営業姿勢”と批判の声が上がっているそうだ。
値上げの理由は、「作品的な価値をふまえた措置」と説明している。

「値決め」は大変難しい。
市場取引ならば、いやでも需給関係だけで値段が決まるが、
それが店頭取引になると、売り手の言い値になってしまい、
価格の下方硬直性が働いてしまうからだ。

当園の料金設定も、毎年頭を悩ますが、決め方は単純にしている。
四方の満足度を満たすためのバランスを取ることである。
まず、お得意様のこと、そして新規のお客様のこと。
出入りしてもらっている業者の方々のこと、
最後に、自分たちのこと。
できるだけ、多くの人々の顔を思い浮かべるうちに自然と決まってくるものである。

( これも“フォース” by 農園主 )