[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2015年11月22日〜11月28日

2015/11/22(Sun) これ、いいね( 自然薯のとろろごはん )

[写真]君津・清和地区の自然薯とろろをごはんにかけている様子

君津のこの季節には、これ。
大和芋や長芋よりもはるかに粘りがあって、味わい深い。
とろろには最高の君津(清和地区)特産の芋が自然薯(じねんじょ)である。

日本の在来種で、長さは50cm〜から1mにもなる。
しかし、なかなか真っ直ぐに育たないため、パイプの中で真っ直ぐに育つように
栽培されているそうだ。収穫量が少ないので、知る人ぞ、かも知れないが、
今なら君津で手に入る。

( おかわり、間違いなし by 農園主 )

2015/11/23(Mon) 健康体って?

[写真]太陽に向かって果房を伸ばすいちごの苗の様子

ハウスの外からも白い花がたくさん咲いているのが見えるので、
通りがかりの人がしばしばハウスの中を興味深そうにのぞく。
わざわざ車から降りてくる方も。
よく聞かれることは、
「直売はいつから?」「いちご狩りは?」
―天候次第ですが、来月の20日ごろから直売開始、いちご狩りは年末近くになりそうです。
そうお答えしている。
 時にはイチゴ作りの経験のある人もおられ、
「どんな肥料を使ったら、甘いイチゴができますか?」と聞かれたりもする。

それがあるなら私も知りたいくらいだが、特効薬は多分ない。
大事なことは、イチゴの株が健康体かどうか。果実はその結果である。
そう思って日々手をかけることにしている。
美味いものをバランスよく食べ、太陽光線を浴び、美味い水と空気を吸収する。
人間と全く同じである。

( 自分は、ビール過多だが。。。 by 農園主 )

2015/11/24(Tue) ボッチ

お隣ののぶ子さんの畑に今年も”ボッチ”ができた。
大豆を刈り取って、束にしてから山積みにしていく。
この自然乾燥がいい味を出すと聞く。豆腐屋さんもそう言っていた。
その分、とても手間がかかっている。
のぶ子さん達も早朝から、日が暮れるまでずっと働き通しだった。

[写真]のぶ子さんの畑に積まれた大豆のボッチ

「おかげさまで、仕事が終わるまでお天道様が待ってくれたよぉ」
暗くなる寸前に、みんな笑顔で引き揚げて行った。

( 仕事って、楽しいものなのだ by 農園主 )

2015/11/25(Wed) クロちゃんです( さぁ、寝よう )

いよいよなのか、ようやくと言うべきか、気温が10℃を下回って来た。
昨年より10日ほど遅い。暖かかった晩秋も終わるようだ。
そう、クロちゃんたちの冬眠の時期である。
これまで朝晩こそは、水中で眠そうにしていたが、
日中は暑いのか、石の上に寝そべっていることが多かった。

[写真]冬眠用の桶に敷き詰めたワラの隙間から顔をだすカメのトラちゃん

週末にかけて一気に寒くなりそうなので、彼らの寝床を育苗ハウス内に準備する。
桶に水が凍らないように多目に入れて、ワラを上から被せる。
カメは水中で冬眠して、春に起きると水上に上がってくるので、陸地も石で作っておく。
クロは、早速ワラの下に潜って行ったが、若いトラはまだ顔を出して見上げていた。

( 3度目の越冬になる by 農園主 )

2015/11/26(Thu) 勝ち方

ウォーレン・バフェットという投資家がいる。
コカ・コーラ社の大株主としても知られる。
バフェット氏は、子供の頃から大の「コーク好き」で、
ハムサンドと一緒に食べるのがお気に入り、
だから30年前から投資している。ケチャップ株も。
そういう投資姿勢に魅了されたファンは世界中に多い。

先日、彼がゴールドマン・サックス株を売却したことが公表された。
リーマン破たん時に米国の全ての投資銀行が危機に瀕したが、
その時にバフェット氏は支援の要請に応えて、100億ドルを投資した。
それから7年の月日を経て、持ち分の13%を換金したそうだ。
次の投資のための資金を手当てするために。

インサイダーや相場操縦のように人を出し抜いて、一人勝ちするのではない。
夢を持って先を見据え、どっしりと構えて仕事をする。
もちろん、緻密過ぎるほどの分析と計画に裏打ちされていることは言うまでもない。

( 美しく、泥臭く by 農園主 ) 

2015/11/27(Fri) 焼いも

[写真]三郎さんが差し入れてくれた熱々の焼いも

三郎さんが焼きたてを差し入れてくれた。
「焼くのに1時間以上かかったかなぁ」と言う通り、いつもより大きいかも。
アツアツを割ってみるとホックホク。
この焦げてるところがまた美味い。
寒くなってきたが、いい季節でもある。

( 食べたら、さぁ仕事 by 農園主 )

2015/11/28(Sat) 結実へ

[写真]白いいちごの花が結実し、青いいちごの実になった様子

花が実を結び、イチゴらしい形になってきた。
ここから3週間くらいかけて、ゆっくりと大きくなっていく。
糖分をしっかり蓄えながら赤く熟して。
寒い時期の特性として、酸味(主成分はクエン酸)の含有量が少ないので、
甘味を強く感じるのが冬場のいちごだ。
12月〜2月のいちご狩りに大変人気があるのはそういう所以である。
ただ、作り手の実感からもう少し踏み込んで言うと、
気温が高くなる春には、酸度が高くなるのは間違いない。
しかし、実は同時に糖度も高くなっている。冬場よりもである。
従って、このバランス(糖酸比)が調和された果実なら、
とても味わい深いものになる。

「いちごの旬は?」と聞かれれば、
― いつも
そう思って育てている。

( 冬と春、ともに堪能できるように by 農園主 )