[ポレポレ農園主のトレンドライン]

2015年11月29日〜12月5日

2015/11/29(Sun) 白い息

ハウスの天井に、夜間、カーテンを張り始めた。保温のためである。
暖房機が稼働した場合には、体積が少ない分だけ効率がいい。

[写真]本圃ハウス天井の内張りカーテンを開けているところ

おかげで、外気はすっかり寒くなった早朝であっても、ハウス内に入るとほっとする。
朝一の仕事がもっとも効率がいいことは、会社人のころからの経験で知っている。

( スタートダッシュ by 農園主 )

2015/11/30(Mon) 師走へ

イチゴの手入れだけでも、アップアップな日々であるが、
いよいよ12月になる。開園のための準備もそろそろ始めなくてはいけない。
掃除もそのひとつ。

今年は初めて受付ハウスの屋根を掃除することにした。
白色なので汚れが目立つようになったからだ。
モップで水洗いをしてみたら、期待以上に汚れが落ちて達成感がある。
ただ、ハシゴに上がって張り切ったのだが、
天井のテッペンまでは届かないのが、残念である。。。

[写真]モップで水洗いした受付ハウスの白い屋根と青い空

( グラデーションも良しとしよう by 農園主 )

2015/12/1(Tue) アランのこと( 枕木編 )

農園の入口には、枕木が数メートル敷いてある。
雨で足元がぬかっても、道路から受付ハウスに入って来られるように。
その枕木の隙間には例にもれず草が生えるので、
シーズンを前に嫁さんがせっせと草取りをしている。
アランも近くに寄って来て本職の草取り。手伝っている。

[写真]受付ハウス前で草を食べるアラン

ただ、長くは続かない。ほどほどで満腹になると、
座り込んでモグモグと反芻しながら、嫁さんの仕事振りをのんびりと眺めている。
時々、船を漕ぎながら。

( そばにいるとお互い安心だ by 農園主 ) 

2015/12/2(Wed) ノコギリとペンチ

竹馬の修理をしている。
皆様にはすっかり人気になったようで、シーズン中は順番待ちもある?くらいだ。

[写真]竹馬を修理しているところ

小さな伝説もある。
「毎年来園いただいくご家族の男の子。当園で初めて竹馬に出会い、魅了された。
そして来園の度に挑戦し続けて、3年目でついに乗れるようになった。」
ホントの話である。

子供のいいところは、“しつっこい”ところだと思う。
それが、大人になると、出来ないことや出来そうもないことから、
すぐ遠ざかるようになる。いつの頃からだろうか。

( 自戒しながら by 農園主 ) 

2015/12/3(Thu) 共通語は?

埼玉県のイチゴ農家へ視察研修として訪問させていただいた。
君津イチゴ部会の仲間とバスに乗って。

毎回感じるのだが、場所は違えども同じ悩みを抱えて、
どこの農家も苦労されているから、話はすぐに通じる。
いいイチゴを育てるための栽培努力には余念がない。
同時に、販路という出口戦略にも懸命に知恵を絞っている。
生産と同じくらいとても大事で、難しいことである。

金融の仕事をしていた頃、同業他社のディーラーとチーム同士で
懇親会(呑み会)をしたことが何度かあったことを懐かしく思い出した。
どうして、あんなに話が噛みあわなかったのだろうか。

( 切磋琢磨 by 農園主 )

2015/12/4(Fri) ゆとりの効用

プロ30年目を迎えた同世代の英雄、キング・カズはこう言う。
「不運なケガ、悲運の敗北。勝負の世界は運が働く。でも僕は運に頼らない。
止まって待つところへそれは転がってこず、
目標に向かっている人の足元へしか運というものは回ってこない。」
そして、こう続ける。
「現状維持は停滞。自分を進めることだけを考えていたい」と。

流石、刺激的な言葉である。
しかし、右肩上がりを続けることは本当にキツイことである。
そもそも、記憶力のピークは18歳と脳学者は言っている。
体力は、20歳代から下降線とされる。
現状維持だって相当な努力が要るというものである。
だから、もし”上”ではなく”横バイ”を意識することで、
気持ちに“ゆとり”が生まれるなら、むしろ新しいことを発見できるのではないか。
そんな気がしてならない。

( イチゴ農家からキングにそう伝えてみたい by 農園主 )

2015/12/5(Sat) 肥大化

青い実が少しずつ成長している。
昨シーズン同様、“おいCベリー”が早そうだ。
ご来園されたことのある方々は、よくご存知であろうが、
ここからまだまだ大きくなる。

[写真]まだまだ大きくなる“おいCベリー”の青い実

( 色づきはもう少し先 by 農園主 )